WEB(ネット)広告にかかる費用相場や傾向を紹介!
目次
WEB広告には種類がたくさんあるため、出稿する広告を選ぶときには広告費がどのくらいなのかを知りたい方は多いでしょう。
この記事では一般的に利用されているWEB広告の出稿にかかる費用の相場を一覧にしてまとめました。
WEB広告の通常の課金形態や出稿費用について考え方もわかりやすくご紹介します。
WEB広告の出稿費用を決める課金形態
出典:https://www.shutterstock.com
WEB広告の出稿費用を考える上では課金形態についての理解が必要です。
WEB広告では広告の種類や出稿する媒体によって課金の仕組みが異なっています。
一般的な課金形態として知られているだけでも以下のようにたくさんあります。
インプレッション課金 | 広告表示回数に比例して費用がかかり、1000回あたりの単価が設定されているのが一般的です。 |
クリック課金 | 広告がクリックされた回数に比例して課金される仕組みです。リスティング広告などの課金形態として採用されています。 |
エンゲージメント課金 | ユーザーのエンゲージメントに基づいて課金される方式で、「いいね」やフォロー、シェアやコメントなどの回数に応じて費用がかかります。 |
再生課金(動画視聴型) | 動画広告の視聴がカウントされるごとに費用がかかる課金方式です。課金のカウント基準は個々に異なります。 |
配信課金 | 広告配信の回数に比例して費用がかかる課金方式で、LINEなどで用いられています。 |
成果報酬型 | コンバージョン数に応じて費用が発生する方式で、アフィリエイト広告で標準になっています。 |
掲載保証型 | 掲載条件を満たしている間は広告配信が保証される方式で、期間やPVなどのさまざまな保証条件を選ぶことができます。 |
期間保証型 | 契約した一定期間は広告配信が保証される方法です。契約期間に応じた費用がかかります。 |
インプレッション保証型 | ユーザーに広告が表示される回数が保証される課金形態です。希望の表示回数に到達するまでは掲載される仕組みで、回数に応じた費用がかかります。 |
PV保証型 | PV保証型は広告が掲載されているページが表示された回数を保証する方式です。ユーザーが広告を画面内に表示したかは関係がなく、PV数が保証されます。 |
どの課金形態の場合にも単価が設定されています。
インプレッション課金なら1000回の広告表示あたりの費用、クリック課金なら1クリックあたりの費用、期間保証では1週間か1ヶ月あたりの費用というのが標準的です。
WEB広告では単価が固定ではなく、入札をして決めるケースが多くなっています。
そのため、出稿にかかる費用は広告主がある程度は調整することが可能です。
WEB広告の出稿費用の相場一覧
出典:https://www.shutterstock.com
各種WEB広告に出稿した際に負担する費用について相場を一覧にしました。
広告媒体によって課金形態も費用も異なりますが、ここでは一般的な傾向に従ってまとめたデータを紹介します。
課金形態 | 費用相場 | |
リスティング広告 | クリック課金 | 1円~数百円/1クリック |
ディスプレイ広告 | インプレッション課金 | 10円~数百円/1000回 |
期間保証 | 数十万~数千万/週 | |
SNS広告 | クリック課金 | 20円~数百円/1クリック |
インプレッション課金 | 50円~数百円/1000回 | |
エンゲージメント課金 | 1円~200円/エンゲージメント | |
ピンタレスト広告 | クリック課金 | 50円~80円/1クリック |
インプレッション課金 | 200円/1000回 | |
動画広告 | 再生課金 | 5円~200円/1視聴 |
記事広告 | PV保証型 | 想定PV数×20円~200円 |
アフィリエイト広告 | 成果報酬型 | 100円~数万円/1成果 |
ネイティブ広告 | PV保証型 | 想定PV数×50円~200円 |
リターゲティング広告 | クリック課金 | 数十円~数千円/1クリック |
アドネットワーク広告 | クリック課金 | 10円~数百円/1クリック |
インプレッション課金 | 10円~数百円/1000回 |
リスティング広告
リスティング広告は検索エンジンの検索結果の上部または下部に優先表示されるテキストのみの検索連動型広告です。
検索キーワードに基づいて広告が表示されるのが特徴で、検索されやすいキーワードを使うと表示回数を増やせます。
リスティング広告はクリック課金が基本で、入札単価を自由に設定できます。
予算に応じた運用をしやすく、検索エンジンの特性を活用したターゲティングができるのが特徴です。
クリックされなければ課金されないため、認知拡大を目指してリスティング広告を使うこともあります。
一般的にリスティング広告では20万円~30万円の予算を用意して運用する傾向があります。
Google検索の場合にはリスティング広告を最低1,000円から出稿できるので、低予算で様子を見ることも可能です。
ただし、キーワードによってクリック単価の水準が異なるため、キーワードの選定をするときには予算との兼ね合いを考えることが必要です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はGoogleやYahoo!の公式サービスや提携しているポータルサイトなどに画像広告または動画広告を表示できる広告サービスです。
ページが表示されている間は常に広告が表示されるため、純広告は企業や商品、ブランドなどの認知を向上させるのに向いています。
ディスプレイ広告はインプレッション課金が一般的で、1000回の表示ごとの単価が定められています。
表示されるだけで課金されるため、ユーザーの目を引くように画像や動画を作り込むことが重要な広告です。
ディスプレイ広告の予算としては20万円~50万円を用意するのが一般的です。
ただ、ディスプレイ広告は入札単価によって表示されやすさが変わるので注意しましょう。
競合が多い場合には単価を上げないと表示されず、ディスプレイ広告による認知拡大の効果が出ないことがあります。
運用をしながら適切な単価設定をして、無駄のない予算を組むことが重要です。
SNS広告
SNS広告はFacebookやTwitter、InstagramといったSNSに出稿してタイムラインなどを通して配信する広告です。
ユーザーから情報が拡散しやすいことから認知拡大にも有効ですが、ユーザー情報を活用しやすいのでターゲットを絞って購買を促すにも有用です。
SNS広告は広告の種類によって課金体系が違いますが、クリック課金かインプレッション課金が主流になっています。
Twitter広告
Twitter広告はTwitterのタイムラインや検索結果に掲載可能な広告です。
ユーザーのツイートや検索に使用したキーワード、興味・関心などに基づいたターゲティングで広告を配信することができます。
Twitter広告の費用はクリック課金で24円~200円、インプレッション課金で400円~650円、動画視聴課金で5円~20円が相場です。
フォロー課金では40円~100円、エンゲージメント課金では40円~100円、アプリインストール課金では100円~250円になっています。
Instagram広告
Instagram広告はInstagramのフィード・ストーリーズ・発見タブという3種類のページで配信が可能です。
画像・動画・アンケート・ショッピング広告など多彩なフォーマットがあります。
Instagram上広告の費用はクリック課金で40円~100円、インプレッション課金で500円~1000円が相場です。
動画視聴課金で4円~7円、アプリインストール課金では100円~250円になっています。
Facebook広告
Facebook広告はFacebookのニュースフィードやインスタント記事、インストリーム動画などに掲載できる広告です。
実名登録制であるFacebookだからこその高精度なターゲティングがメリットと言えます。
Facebook広告の平均的な費用はクリック課金では100円~200円、インプレッション課金では100円~500円です。
他のSNSに比べるとインプレッション課金の相場が低い傾向があります。
LINE広告
LINE広告はLINEトークリストやLINE NEWS、LINEマンガなどLINEの各サービス上で掲載できる広告です。
掲載場所が多彩なだけでなく、ユーザー数が膨大かつ年齢層の幅が広く、日常的にコミュニケーションツールとして使用している人が多いのが特徴です。
新規顧客層のアプローチに有効なので注目されています。
LINE広告の費用はクリック課金で24円~200円、インプレッション課金で400円~650円が相場です。
Tiktok広告
Tiktok広告は短時間動画が中心のSNSとして人気が上昇しているTiktokに掲載できる広告です。
若年層のユーザーが多く、動画広告でユーザーの視覚・聴覚へ直接的に訴えることができるため、テキストよりも多くの情報をアピールできる点が注目されています。
Tiktok広告の費用相場はクリック課金で30円~100円、インプレッション課金で100円~1000円、動画視聴課金で5円~60円です。
Pinterest広告
インターネット上に投稿された写真の中で気に入ったものを保存・共有するサービス「 Pinterest」に掲載する広告です。
2022年6月より広告展開がスタートし、注目を集めています。
様々な画像が並ぶ画面を雑誌を読むような感覚で楽しめるWEBサイトなので、休日や深夜帯にインターネットを使用するユーザーにもアプローチしやすい傾向にあります。
特に、主なユーザー層である20~40代の男性・女性の消費者とは相性の良い媒体です。
広告展開が始まったばかりなだけに他媒体よりも競合が比較的少ないため、低コストで入札しやすいことが特徴です。
また、広告予算は自由に設定可能な他、支払いのタイミングを自分で設定することもできます。
動画広告
動画広告はYouTubeやSNSなどに広告動画を出稿して、動画の合間やサジェスト枠を使って配信する広告です。
動画広告は情報量を増やせるので訴求力が高く、認知向上から顧客獲得まで幅広く使えます。
視聴によって課金される再生課金で、再生時間によって課金対象になるかどうかが判定される仕組みが一般的です。
記事広告
記事広告はニュースサイトなどに出稿したり、他社とタイアップして配信したりするテキストや写真を組み合わせた第三者視点の記事を使用する広告です。
ユーザーに与える情報量を調整しやすく、ストーリーを作って購買を促すこともできる魅力があります。
ファンの育成に活用されることが多い広告です。想定PV数と記事数に比例して費用が決まるPV保証型が主流になっています。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は社外の個人や企業のブログなどで宣伝してもらう成果報酬型の広告です。
多数の第三者にプロモーションを任せられることに加え、成果に応じて支払いになるので広範の販売促進に活用されています。
成果の定義も決めることができるため、商品購入だけでなく問い合わせや資料請求などに基づいた課金にすることも可能です。
ネイティブ広告
ネイティブ広告はキュレーションサイトに出稿して他の記事のサジェストの中に融合させるなど、ユーザーにとって違和感がない形で表示させる広告です。
SNSや動画サイトなどもネイティブ広告の舞台として用いられています。
ネイティブ広告はPV保証型が多いですが、媒体によって課金形態に違いがあるので出稿の際には注意が必要です。
リターゲティング広告
リターゲティング広告はユーザーのCookie履歴を活用し、過去にアクセスしたサイトに誘導する広告を配信するディスプレイ広告の一種です。
関心を持っているユーザーに再度のオファーを出せるため、販売促進に適している方法です。
リターゲティング広告は相場が安定していないので運用の負担が大きいですが、成功すると安定した収益につながります。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告はウェブサイトを複数集めて配信ネットワークを構成して広告を発信する方法です。
アドネットワーク広告は多数の媒体に出稿する手間を省けるのが魅力で、配信先の最適化もしやすくなっています。
クリック課金やインプレッション課金で、配信を拡大すると総額は大きくなることが多いのは注意点です。
DSP広告
DSP広告はユーザーの属性やCookie、プラットフォームに関連付けられたネットワークに存在する情報を活用するデータドリブンの広告配信方法です。
DSP会社の媒体を利用して配信するのが基本で、DSP広告は費用も課金形態も多岐にわたっています。
インプレッション課金とインプレッション保証型が多くなっています。
WEB広告のメリット
WEB広告は費用対効果が高く、タイムリーにユーザーに広告を届けられるのがメリットです。
WEB広告は費用形態を選び、ターゲットを選定して運用しながら広告を配信できます。
広告効果のデータ集計もしやすいので、効果に基づいて配信の仕方を変えていくことにより高い費用対効果を生み出せます。
配信先のメディアも多いため、商品やサービスのユーザー層が多いメディアを選んで出稿するとさらに効果が上がるでしょう。
また、WEB広告は手続きにかかる時間が短いので、広告を出したいときにすぐにユーザーにアプローチできます。
一般的に広告の出稿時には審査がありますが、対応が早ければその日のうちに配信できる場合もあります。
予約配信にも対応しているので事前に審査を受けておけばタイムリーにキャンペーンのプロモーションをすることも可能です。
WEB広告のデメリット
WEB広告は費用対効果を上げるまでが長くなる傾向があります。
WEB広告は運用型広告がほとんどで、データに基づく運用を続けていくことが求められます。
固定の配信枠が設けられている定額広告でも、どの配信面を選ぶと費用対効果が上がるかを見極めるのが簡単ではありません。
配信を始めてすぐに効果が出るとは限らないので注意が必要です。
競合他社もWEB広告の運用を進めているため、競争が激しいのもデメリットと言えるでしょう。
競争に打ち勝つくらいのリソースを費やすか、ニッチを狙って差別化を図るかといった広告戦略も考える必要があります。
技術や知識によって費用対効果を上げられるかどうかが大きく左右されるのがWEB広告です。
WEB広告出稿ではターゲット選定が重要!
WEB広告の出稿において、重要と言われることの多い「ターゲット選定」。
つまり、どんな人・企業に向けて広告を出したいのかを明確にしておくことが肝心です。
なぜターゲットの選定が重要なのか。
それは、せっかく広告を出しても、その効果が最大限得られず目的が果たせなくなる可能性が高いからです。
①「潜在層」「準顕在層」「顕在層」のどれか
②「BtoB」 か、「BtoC 」か
こうしたポイントをしっかりと見定めてターゲットを決め、ペルソナ設定をすると、訴求の仕方が明確になっていきます。
どんなメッセージが刺さり、どんな媒体が効果的なのか、具体的にイメージできるようになります。
WEB広告の3つのターゲット層
ターゲットは、今どの段階にいるのかによって、分類して考えるのが一般的です。
ターゲットを段階によって分けてモデル化し、それぞれの段階ごとにアプローチの仕方を変えていきます。
「潜在層」「準顕在層」「顕在層」
一般的に、ターゲットは「潜在層」「準顕在層」「顕在層」の3つに分けて考えます。
ターゲット | 特徴 | 購入や利用の可能性 |
潜在層 | まだ商品のことを知らない、ニーズがあるかどうかも分からない | 低 |
準顕在層 | ニーズはあるが自社の商品やサービスが検討に入っていない | 中 |
顕在層 | 自社の商品やサービスが知られている、競合他社との比較検討に入っている | 高 |
つまり、この3つのターゲット層のなかでは、顕在層が最も購入や利用に近い位置にあり、逆に潜在層が最も遠い位置にあるということです。
顕在層に比べると潜在層の数は圧倒的に多く、その中間にいるのが準顕在層となります。
各ターゲット層ごとに違うアプローチ
ターゲットによって、効果的なアプローチの方法はかわってきます。
ミスマッチなアプローチをしてしまうと、広告の良さが伝わらずかえって印象を悪くしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
逆に、ターゲットの状況を正しく理解することで、どういう広告が刺さりやすいのかも見えてきます。
・潜在層へのアプローチ|認知してもらう
いきなり購入を迫るようなアプローチは逆効果です。
まずは商品やサービスのことを知ってもらうために、印象に残りやすいような動画広告などが向いています。
テレビコマーシャルのように、何気なく見て印象に残せるようなものだと、認知度が高まります。
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- 純広告
- 動画広告
- SNS広告
・準顕在層へのアプローチ|理解してもらう
自社の商品やサービスが、ターゲットにとって必要なものだ、あると便利なものだと認識してもらうことが大事です。
したがって、情報を集めている最中に広告を見てもらうと効果を得やすいです。
GoogleやYahoo!の検索エンジンでの情報収集やSNSの閲覧時に掲載される広告は、ユーザーに刺さる可能性が高いです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
・顕在層へのアプローチ|購入してもらう
他社の商品やサービスとの差別化が重要となります。
一度訪れたことのあるサイトに再度流入させることができると、より商品の理解が深まり購入や利用に結び付きやすくなります。
リターゲティング広告で、商品をもう一度見てもらうだけでなく、ほかの商品などのアピールによりバリエーションの多さから興味をひくことも可能です。
- リターゲティング広告
- SNS広告
WEB広告におけるBtoB・BtoCの違い
WEB広告は、ターゲット層だけでなく、相手が企業なのか、それとも個人なのかによって、アプローチを変えていく必要もあります。
「BtoB」とは、Business to Business、つまり企業が別の企業に対して行う取引のことを示します。
一方、「BtoC」はBusiness to Consumer、つまり企業が個人に対して行う取引をいいます。
BtoBでは、企業が販売するための商品や素材、ビジネスツールやサービス、人材派遣などが扱われることが多いです。
それに対して、BtoCでは一般消費者が購入して日常生活に役立てる、完成品が扱われることが多いです。
BtoBとBtoCでは、マーケティングの仕方も違ってきます。
BtoBでは、いかに自社の商品やサービスが役に立つのか、便利なのかを広告等でアピールし、必要性が高いと思われるかどうかが重要です。
会社の知名度を問わず良いものや気に入ったものは長期的に付き合いが継続しやすいのも特徴です。
一方、BtoCでは、広告の効果で一時的にでも認知度が高まれば成果として見えやすい反面、継続した購入や利用にはブランド力も関わってきます。
Web広告の運用代行を依頼する場合
WEB広告の運用は外部に依頼することもできます。
WEB広告の運用代行を依頼する方法にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここではWEB広告の運用代行にかかる費用も含めて詳しく解説します。
運用代行の費用相場
WEB広告の運用代行を利用したとき費用はとして、初期費用、広告費、広告代行費用の3つがかかるのが一般的です。
初期費用については無料のこともありますが、3万円~10万円が相場になっています。広告費が月額10万円~50万円が相場です。
広告代行費用は依頼先によって費用体系が異なりますが、広告費に比例するケースが多くなっています。
自前で広告運用をしたときに発生する広告費の20%が運用代行費用の相場です。
運用代行のメリット
自社の人材を割かずに広告予算を最大限に生かす運用を速やかに実現できるのが運用代行を依頼するメリットです。
各WEB広告の特性を生かす広告配信の戦略立案から依頼できるので、自社の商品やサービスを最大限にプロモーションできます。
実績に基づく広告運用の独自のノウハウを持っているため、速やかに広告効果を上げられるのも魅力です。
また、トレンドの変化や広告システムの変更にも柔軟に対応してくれるので安心して運用を任せられます。
運用代行のデメリット
WEB広告の運用代行は費用がかかるのがデメリットですが、内製化するのに比べて人的リソースを有効活用できる点を考慮すると業務効率化のための費用だと考えられるでしょう。
ただし、社員がWEB広告運用の経験を通してスキルアップすることはできません。
運用代行の依頼先からフィードバックをもらうことは可能なので、社内の人材も育てたいなら依頼先に相談しましょう。
運用代行の費用対効果は依頼先のスキルに依存するので、自社に合う依頼先を探さなければならない点にも注意が必要です。
WEB広告費の予算はどのように決めるか
WEB広告の費用は課金の仕組みが多様なので簡単に予算を決めることはできません。
しかし、WEB広告は調整しやすいため、目的に応じて決められるのがメリットです。
獲得したいコンバージョン数から逆算する、クリック単価やインプレッション単価からシミュレーションして決めるといった方法が広告効果を上げやすい方法です。
また、WEB広告総売上の5%~10%程度を広告費としてWEB広告にその一部または全額を投入するというやり方もあります。
競合調査をして予算の参考にすることも可能です。ただ、最終的には広告を運用してみなければどの程度の費用対効果になるかがわかりません。
予算上限を設けてテスト運用をした結果を見て、長期的な広告予算を決めるのが効果的です。
六次元でのWEB広告の事例を紹介
新VRサービスでのリスティング広告×ディスプレイ広告
斬新なVRサービスの利用者を増やしたいという目的で六次元に相談いただいたクライアント様の事例では、リスティング広告とディスプレイ広告を組み合わせることで成功しました。
当初は広告予算20万円でリスティング広告を運用しましたが、バーチャル展示会のプラットフォームサービスという新しい商材だったのでそもそも検索ボリュームがなくて効果が上がりませんでした。
しかし、ディスプレイ広告の配信を並行して進めて認知拡大を優先する戦略を取ったことにより、コンバージョンが3件から17件にまで向上しました。
人材紹介サービスでのリスティング広告×Facebook広告
ハイクラス向けの人材紹介サービスの問い合わせを増やしたいという地方銀行のクライアント様の事例では、リスティング広告とFacebook広告を組み合わせて集客に成功しました。
リスティング広告の広告予算として25万円を用意していただいて配信を始めましたが、配信ボリュームが増えずに効果が上がりませんでした。
そこでビジネス目的でよく利用されているFacebookに着目して広告出稿を並行して進めていった結果、コンバージョンが得られるようになりました。
Facebook広告を見て覚えていたユーザーが検索してリスティング広告をクリックするという流れができたのは明らかでした。
そこで広告予算を55万円に引き上げて広告運用を続けた結果、問い合わせを10件から70件まで7倍に増加しました。
まとめ
さまざまな種類のWEB広告について費用相場を見てみると千差万別だということがわかります。
広告の掲載され方も課金形態も違うため、商品やサービスに応じて適切な広告を選ぶことが重要です。
ただし、大半のWEB広告については出稿にかかる費用は入札によって決められるので、必ずしもここで紹介した相場に従って決める必要はありません。
出稿する広告媒体によっては入札額が低くても大きな成果につながることもあります。
WEB広告ではターゲットも設定して配信できるので、無駄に広告費がかからないように工夫をすることも可能です。
ここで紹介した相場は初期に予算を決める際の参考としてご活用ください。
運用を通して効果が上げるのに必要な費用を導き出していき、予算との兼ね合いを考慮して広告費をかけていくのが成功につながります。
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広告費の予算を決める『4つの方法』
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