SEOとリスティング広告は違う!特徴を活かして使い分けよう!

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検索エンジンからの集客を目指すときにSEOとリスティング広告がよく用いられています。どちらも大きな効果につながるマーケティング施策ですが、何が違うのでしょうか。この記事ではSEOとリスティング広告の違いを徹底比較して、特徴を活かす使い分けのポイントをご紹介します。

SEOとリスティング広告の特徴

出典:https://www.shutterstock.com

 

ウェブサイトへの集客をするためのマーケティング施策としてSEOとリスティング広告は有名です。SEOもリスティング広告もGoogleなどの検索エンジンでキーワード検索をしたユーザーをサイトに誘導するのに適している点は共通しています。ただ、SEOとリスティング広告はまったく異なるマーケティング方法です。まずはSEOとリスティング広告の基本的な特徴を確認しておきましょう。

 

SEOとは

SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)です。検索エンジンのアルゴリズムに合わせてさまざまな対策をすることにより、ユーザーがキーワード検索をしたときに上位にサイトが表示されるようにすることを指します。検索順位を上げることを目的として、サイトの構造やページのコンテンツ内容などを工夫していくのが基本的なアプローチです。

 

ユーザーがキーワードをいくつか選んで検索窓に入力して検索を実行すると、検索エンジンはユーザーにとって有益な情報を提供しているサイトを順番にリスト表示します。検索エンジンでは独自のアルゴリズムによってサイトのランキングを付けていき、上位から順番に表示しています。アルゴリズムの詳細は公開されていませんが、ガイドラインやノウハウに基づいて対策を進めて上位獲得を目指すのがSEO対策です。

 

▶︎SEOの基礎知識についてはこちら

 

リスティング広告とは

リスティング広告は検索エンジンが提供しているウェブ広告の一種です。検索連動型広告で有名なのがリスティング広告で、ユーザーが検索したキーワードに紐づいた広告が選ばれて表示されます。通常の検索結果と同じようにして表示されますが、「広告」という文言は表記されているので、ユーザーは広告か自然検索の結果かを判断することが可能です。

 

リスティング広告はCPC課金になっていて、表示されたリンクがクリックされると費用が発生するのが特徴です。広告掲載を申し込んでも、広告が表示されてもコストが発生することはありません。また、リスティング広告はクリック単価や予算を設定することも可能です。設定を変更しながら運用することで、リスティング広告はコストパフォーマンスを向上させることができます。

 

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SEOとリスティング広告の違いを徹底比較

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SEOもリスティング広告もユーザーが入力した検索キーワードに紐づいてリンクが表示される点は同じです。どちらも検索エンジンによる集客を目指すうえでは重要な意味がありますが、大きな違いがあるのでしょうか。ここでは項目別にSEOとリスティング広告の違いを徹底比較しました。検索キーワードに関連しているのは同じでも、性質がまったく異なることを確認していきましょう。

 

リンクの表示される場所

SEOとリスティング広告は表示される場所が違います。リスティング広告は広告枠が設けられていて、自然検索の結果の枠の上部や下部に表示されるのが特徴です。検索結果ページの右側にも表示されることもあります。しかし、SEOでは自然検索の結果枠に順位通りに表示されるだけです。SEOによって上位表示されたとしても、リスティング広告に比べると目に留まりにくい傾向があります。

 

表示の順位の基準

リンクが表示される順位はSEOとリスティング広告で基準が異なります。SEOでは検索順位が検索アルゴリズムに基づくランキングによって決まるのが特徴です。内部施策をしてユーザーにとってもクローラーにとってもフレンドリーなサイトを整備し、外部施策によって被リンクを獲得するなど、さまざまな対策をすることでランキングが上がります。検索アルゴリズムのコアアップデートがあると大きく検索順位が変動することも稀ではありません。

 

リスティング広告では広告ランクによって掲載順位が変わります。広告の品質スコアと広告表示オプションの選択、そして入札単価によって順位が決まるのがリスティング広告です。品質スコアを向上させる対策をしたり、入札単価を上げたりすれば掲載順位が上がります。表示順位を調整しやすいのがリスティング広告の特徴です。

 

効果の即効性

SEOとリスティング広告では集客効果の即効性に大きな差があります。SEOは検索順位を上げるのに数週間から数か月はかかるのが普通です。検索エンジンのクローラーによる巡回を受けてランキングされ、高い評価を受けられなければ順位が上がらないからです。

 

しかし、リスティング広告はすぐに検索結果ページでユーザーの目に留まるところにリンクを表示できます。広告を作成して審査を通ったら、広告ランクに応じた頻度や順位で表示されるのが広告ならではのメリットです。すぐに集客を進めたいときにはリスティング広告が優れています。

 

ターゲット層

SEOとリスティング広告ではターゲット層に違いがあります。リスティング広告は検索キーワードに関連する商品やサービスを利用したいと考えている顕在層が主なターゲットです。SEOの場合には顕在層もターゲットになりますが、一般的には潜在層を狙っていきます。

 

SEOは情報収集段階のユーザーに焦点を置いたコンテンツマーケティングをしやすいのが潜在層を狙える理由です。広告の場合にはクリックされるとコストが発生してしまうため、コンバージョンを重視することが必要になります。潜在顧客を育ててコンバージョンにつなげるといったアプローチはSEOの得意としている点です。

 

クリック率の高さ

リンクのクリック率はSEOとリスティング広告で異なります。検索結果ですぐにユーザーの目に留まる場所にリンクが表示されたら、どちらの場合でも同じくらいのクリック率があると思うかもしれません。しかし、リスティング広告は企業がマーケティングのために出している広告だという認識をユーザーは持っています。

 

ユーザーは情報を押しつけられる広告よりも、自然検索の結果の方に有用な情報があるという認識をする傾向があります。そのため、同じ順位だったとしたらSEOをした方がリスティング広告を出すよりも高いクリック率になるのが一般的です。

 

効果の持続性

SEOとリスティング広告では施策効果の持続性が違います。リスティング広告は出稿をやめると検索結果に表示されなくなりますが、SEOをした場合にはいつまでも表示されるのが違いです。

 

SEOでもリスティング広告でも、競合が力を注いで上位獲得を目指すと下位に落ちるリスクがある点に違いはありません。しかし、SEOで検索上位を獲得すると信頼性の高いサイトとして検索エンジンに認められ、上位を維持しやすくなります。長期的な集客効果を確保しやすいのがSEOの特徴です。

 

ブランディング効果の高さ

SEOはリスティング広告よりもブランディング効果が高いことが知られています。自然検索の結果は広告と違ってユーザーがネガティブな印象を持つことがあまりありません。いつも上位に表示されていると自然にユーザーの意識にインプットされていきます。ブランドの知名度を向上させる目的でも有用なのがSEOです。広告でもブランディングは可能ですが、過度な広告はユーザーの印象を悪くするリスクがあるので注意が必要でしょう。

 

コストの大きさ

リスティング広告ではコストが大きいのに対して、SEOはコストを抑えられるのが特徴です。CPC課金なのがリスティング広告の特徴で、広告がクリックされるたびにコストが発生します。コンバージョンにつながらなかったとしてもコストがかかるので、ランディングページの質がよくないとコストに見合った成果が得られないこともあります。

 

しかし、SEOは検索エンジンの自然検索の結果で上位に表示されるようにするための施策です。自然検索の結果をクリックしたユーザーがサイトに来訪してもコストがかかることはありません。リスティング広告もSEOも人的コストはかかりますが、どちらも負担がある点では同じです。クリックごとにコストがかかるリスティング広告は負担が大きくなりがちなので注意しましょう。

 

コントロールの自由度

SEOとリスティング広告ではコントロールの自由度が違います。リスティング広告は自由度が高いのが魅力です。入札単価や予算などのコスト面のコントロールもできますが、タイトルや広告文、リンク先などの変更も自由におこなえます。配信先の地域や配信する時間帯などもコントロールすることが可能です。

 

SEOはあくまで自然検索順位を上げる施策なので、細かなコントロールはできません。リンク先を変更するとドメインパワーの影響で検索順位が下がることもあります。ターゲットも絞り込むことはできないので、キーワードの選定が適切でないとコンバージョン率が低くなるリスクもあるのが課題点です。

 

SEOとリスティング広告の使い分け方

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SEOとリスティング広告の特徴を比較すると、明らかな性質の違いがあることがわかります。検索エンジンを活用して集客を図るうえではSEOとリスティング広告の特徴を生かした使い分けをするのがおすすめです。ここでは使い分け方のポイントをご紹介します。

 

長期的な視野で継続的な効果を生み出したいならSEO

SEOは長期的な取り組みが求められますが、成功した暁には継続的な集客効果を得られるのが魅力です。ブランディング効果の高いので、根強いユーザーを獲得できる可能性も高くなります。短気販売をするよりも中長期的に売り上げを伸ばしていきたい商品やサービスを取り扱う際にSEOがうってつけです。

 

SEOはリンクがクリックされてもコストが発生しない点も優れています。商品やサービスの販売だけでなく、資料の請求や無料相談の申し込みなどを目的にした集客にも活用しやすいでしょう。

 

コストをかけて短期的に効果を出すならリスティング広告

リスティング広告は広告審査を通過したらすぐにユーザーに認知してもらえるのがメリットです。短期的に集客効果を出したいときにはリスティング広告がうってつけです。競合との市場獲得競争を繰り広げる際や、キャンペーンを実施する際にはリスティング広告が大きな効果を発揮します。また、シーズン性のある商品やサービスを取り扱うときにも、タイムリーに集客できる方法なのでリスティング広告が優れています。

 

ただし、リスティング広告はコストがかかります。コストを負担してでも利益を得られる目算があるかどうかが重要なポイントです。長期的に広告を出し続けると利益率が低くなる点にも注意して使うことが必要でしょう。

 

SEOもリスティング広告も併用するのもおすすめ

SEOとリスティング広告はどちらか一方を選んで使い分けなければならないマーケティング施策ではありません。併用することでより大きな効果を得られることもあります。マーケティングの目的によってはSEOとリスティング広告を同時並行で活用したり、段階を踏んで取り組んだりするのもおすすめです。

 

例えば、新製品の開発に成功したらすぐにユーザーに売り込んで利益を出したいでしょう。リスティング広告を出して迅速に集客するのが効果的なシーンです。しかし、一時的に売れれば良いわけではなく、中長期的に売れて欲しいという場合も当然あります。SEOを並行して実施していくと、だんだんと検索上位になってきて自然検索からユーザーが流入するようになります。この時点でリスティング広告のコストを下げていき、SEOによるユーザー獲得にシフトするのも賢い方法です。

 

SEOもリスティング広告もメリットがあるので、片方だけにこだわらないのが大切です。併用を視野に入れて使い分けることが最終的に大きな成功につながります。

 

まとめ

SEOとリスティング広告はどちらも検索エンジンでの検索結果に紐づいている集客方法です。しかし、自然検索からのユーザー獲得を目指すか、広告による積極的なユーザーアプローチをするかに大きな違いがあります。どちらもマーケティング手法として優れていて、それぞれが魅力的なメリットを持っています。その長所を生かして使い分けるのが集客力の向上につながる重要なポイントです。

 

短期効果が大きいリスティング広告と中長期効果を期待できるSEOでは性質が違います。両方を併用するのが理想的ですが、リソースを考えると難しいこともあるでしょう。六次元ではSEOもリスティング広告の運用も代行しています。集客効果を上げるためのノウハウを最大限に駆使して貢献できますので、SEOやリスティング広告を検討されているならぜひ六次元にご相談ください。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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