インスタ広告の費用は何で決まる?個人の予算で運用する方法

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インスタ広告の運用は大企業でなければ難しいと思っている方もいるでしょう。人気の高いSNS広告なので費用が高く、個人の予算では効果を出せないのでは…と心配するかもしれません。しかし、インスタ広告の費用を決める要素がわかると誰でも運用できることがわかるので、この記事では予算の考え方や費用対効果の上げ方と合わせて詳しく紹介します。

インスタ広告の費用を決める要素

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インスタ広告の運用をするにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。まずはインスタ広告の費用を決める要素を理解してから詳しく予算について考えていきましょう。

広告の予算

インスタ広告では予算を設定して運用できます。上限を決められるので少額の予算でもインスタ広告を出すことは可能です。ただし、費用が予算上限に達すると広告が配信されなくなる仕組みになっています。費用が大きくなったときに予算を上げるべきかどうかを判断することが必要です。

課金の形式

インスタ広告では課金形式を選べる仕組みになっています。広告がユーザーに対して配信されたときに、どのようなアクションによって費用が発生するかを決めるのが課金形式です。インスタ広告に出稿する目的に合った課金形式を選ぶことが重要になります。

入札の単価

インスタ広告はオークション形式で入札単価を決めて運用するのが特徴です。入札単価を上げると掲載順位が上がり、よりユーザーにとって見やすい場所に高い確率で表示されるようになります。しかし、単価を上げればユーザーアクション数に比例して費用がかかるので注意が必要です。

広告の品質

オークション形式のインスタ広告では出稿した広告の品質が掲載順位に影響するのが特徴です。品質を上げれば入札単価を下げても掲載順位が上がりやすいというロジックが通用します。そのため、インスタ広告の品質向上は費用の削減につながる効果的な対策です。

競合の広告

掲載順位は競合による広告の動向によって変化します。競合となる個人や企業が多数登場して高い単価で広告を出すと、あなたの出している広告の掲載順位が下がる場合があります。その際にはさらに費用をかけて掲載順位を上げるべきかどうかを判断することになるでしょう。

ユーザーの動向

インスタ広告の費用はユーザーの動向による影響が大きいのが特徴です。ユーザーが広告に対して積極的にアクションを起こすようになると、その分費用は大きくなります。広告配信の設定を慎重に検討してターゲティングをするのがこの場合に費用を制御する方法として一般的です。

クリエイティブの制作費用

インスタ広告では画像や動画を広告に使用するため、クリエイティブの制作費用がかかります。自前で制作すれば費用はかかりませんが、専門業者に依頼すると相場は数千円から数百万円に及ぶこともあります。画像に比べると動画の相場は高いものの、訴求力もあるのでよく考えて決める必要があります。

インスタ広告の課金形式と費用相場


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インスタ広告では課金形式によって費用相場に違いがあります。出稿する広告の種類によって選択できる課金形式は異なることも考慮して慎重に選ぶことが重要です。ここではインスタ広告で選べる課金形式と費用相場を紹介します。

CPC(クリック課金)|1クリック40円〜100円

CPCは広告のクリック回数に比例して費用が発生する方式です。インスタ広告ではCTAボタンを設置できるようになっていて、購入や登録、予約などのアクションを促せます。この広告をユーザーがクリックした回数がカウントされていき、入札単価と回数を掛けた費用がかかるのがCPCです。ショップページや商品ページにユーザーを誘導する際によく選ばれています。

インスタ広告ではCPCの単価相場が40円〜100円くらいです。クリックされたら課金されるので、ランディングページでコンバージョンに導くことが重要な課金形式です。

CPM(インプレッション課金))|1リーチ0.5円〜1円

CPMはインプレッション数=広告の表示回数に応じて課金される仕組みです。ユーザーに広告が表示されただけで課金されるので、CPMを選ぶときには広告のビジュアルにこだわって見てもらえるようにデザインするのが重要になります。

1,000回の広告表示に対して単価を設定するのが一般的で、インスタ広告では500円~1000円程度が相場です。1リーチに換算すると0.5円~1円なのでCPCの100分の1くらいです。配信範囲を広げて多くのユーザーにリーチしたいときに向いています。

CPV(視聴課金、再生課金)|1再生4円〜7円

CPVは動画の視聴回数によって費用が決まる課金形式です。インスタ広告では動画が短いときなどの一部の例外を除くと、ユーザーが10秒以上にわたって動画を再生した場合に課金対象になります。再生してもすぐに停止した場合や、離脱した場合などには費用が発生しません。

インスタ広告のCPV単価は4円〜7円くらいになっています。動画広告では単価が10分の1くらいのCPMも選べるので、どちらの方が適しているかを慎重に検討して選ぶことが重要です。

CPI(インストール課金)|1インストール100円〜150円

CPIはアプリのインストールを単位として課金されるシステムです。主に企業が開発した自社アプリを広めるために用いる課金方式で、ユーザーがアプリをインストールしない限りは一切費用が発生しません。インストールするユーザーはアプリを利用する意志があると考えられることに加え、プッシュ通知などで継続的なフォローもできるのが魅力です。

インスタ広告でのCPIは100円〜150円くらいの単価が一般的です。アプリの利用を通してさまざまな目的のマーケティングを展開できるため、他の課金形式よりも高くても費用対効果を上げられるのがCPIの特徴です。

インスタ広告の予算の目安

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インスタ広告は最低費用が1日100円程度になっています。個人の予算でもインスタ広告を始めることは可能ですが、効果を出すにはある程度の予算が必要です。どのくらいの予算を目安にすると良いのでしょうか。

予算は目標に合わせて計算する

インスタ広告の予算の目安は、広告出稿の目的から逆算して求めるのが基本です。月間1万アクセスを目標にするならCPCを選んで40万円~100万円の予算を見込むことになります。コンバージョン率が2%で商品単価が1万円なら200万円の売上を期待できます。インプレッション数を毎日1万回獲得して認知拡大を目指すなら1日の予算は1000円~1万円です。月予算では3万円~30万円になります。

個人なら予算を月2万円〜3万円を目安にして始める

個人の場合には、何十万円という単位の広告予算を用意するのは難しい場合が多いでしょう。小規模事業者でも困難なことが多い予算額です。予算の確保に不安があるなら月2万円〜3万円を目安にしてインスタ広告の運用を始めるのがおすすめです。

2万円~3万円くらいの予算であれば、ある程度まとまった数のユーザーアクション数を確保できるため、広告費をかけた成果が信頼できる数字として評価しやすくなります。効果が上がっているようなら広告費を増やして運用し、さらに利益を生み出すのが合理的な戦略です。インスタ広告ではアカウントの認知度の高さも大きな影響があるので、早めに始めて知名度を上げましょう。

個人にもできる!インスタ広告の費用対効果を上げる方法

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インスタ広告を運用するときには費用対効果を上げるのが重要です。広告による成果を出しつつ、費用を抑えるにはいろいろな方策があります。ここでは個人でもできる方法を厳選したので、積極的に活用して費用対効果を向上させましょう。

画像や動画をつくる費用を抑える!

インスタ広告の画像や動画の制作にかかる費用は、専門企業に依頼するとかなり費用が高くなります。広告費を抑えるのに成功した頃には比重が大きくなるので節約を考えましょう。自分で撮影した写真をスライドショーにすれば費用を抑えることができます。動画の撮影を外注するときにも、フリーランスに依頼することで多少の費用が抑えられるでしょう。このような工夫を重ねていくとインスタ広告の費用対効果が上がります。

 

魅力的な画像や動画をつくる

インスタ広告の効果を上げるには目を引く画像や動画をつくることも必要です。ユーザーの興味関心やセンスを意識して、魅力的な画像や動画を用意しましょう。

インスタでは多数の写真や動画がある中で広告を表示することになります。ユーザーが広告だと認識する前に思わず見たくなるような仕上がりにするのがポイントです。ユーザーが抱えている悩みや得られるメリットについて一目でわかるようにデザインすると効果が上がります。画像や動画をつくるコストが少し高くなるかもしれませんが、広告自体の費用対効果が上がるのでおすすめです。

 

ターゲットを明確にする

インスタ広告の課金形式に応じたターゲティングを行うことで、費用対効果が上がります。CPC課金では、クリックしたらコンバージョンに繋がるターゲット層を選定するのが重要です。クリックしてくれるのにコンバージョンにならないユーザーは費用対効果を下げる原因になります。このようなユーザーの共通点を特定して除外していくのが大切です。

一方、認知拡大の目的でCPM課金にするときには、リードを獲得して顧客に引き上げるのが重要になります。広告費があまりないなら狭い範囲から始めて、徐々に広げていくアプローチを取りましょう。最初は表示回数が想定よりも少ないかもしれませんが、潜在層を考えて配信範囲を広げていくことで、だんだんと表示回数が多くなります。それに伴って認知向上に伴う成果が得られているかを確認して、費用対効果が上がる範囲で運用するのが良い方法です。

 

広告の表示は適した時間帯に設定する

費用対効果を上げるためには、広告を配信する時間帯の設定が重要なポイントになります。インスタ広告のターゲットがインスタを使っている時間帯を選んで配信すると費用対効果が上がります。無駄に広告が表示されると、CPMの課金額が増えることに直結するので、配信時間帯を適切に設定することは欠かせません。インスタ広告の配信でCPM課金にしているときだけでなく、CPC課金でもコンバージョン率の高さに影響するので気を付けましょう。

 

分析や効果測定をして改善する

インスタ広告の配信を始めたときや、画像や動画を作り直したとき、広告配信の設定を変更したときには効果測定を行いましょう。広告の配信状況やクリック数、広告が配信されたユーザーの属性情報などを分析して期待する効果が上がったかを分析します。関連度スコアもチェックして、総合的に広告を評価するのが大切です。

客観的にインスタ広告の配信状況や評価を分析すると、改善の余地が見えてきます。問題点や課題をリストアップして改善点を吟味したら、修正をかけて配信を開始しましょう。そして、定期的な分析と効果測定を繰り返していくのが、インスタ広告の費用対効果を上げるコツです。個人でインスタ広告を配信するときには負担になることは否めませんが、改善をしなければインスタ広告の効果がほとんど出ないこともあるので気を付けましょう。

 

運用代行を依頼する

インスタ広告の費用対効果を上げるには、運用代行を依頼するのが効果的です。個人でも企業でも広告運用の負担を減らしつつ、費用対効果を迅速に向上させられます。インスタ広告の運用代行の実績がある広告代理店なら、広告を出す目的や予算に応じた戦略を立てて運用することが可能です。

どの課金方式を選ぶと良いか、ターゲットの選び方をどのように進めていくべきか、広告代理店なら経験や実績に基づく判断ができます。必要な画像や動画の制作も任せ、広告効果が上がりやすい仕上がりにできるのも、プロの広告代理店としての強みです。定期的な打ち合わせをするだけで希望に沿った広告を配信し続けられるので、インスタ広告を始めるなら運用代行の利用がおすすめです。

 

インフルエンサーマーケティングとは|効果や費用


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インスタでは広告の配信と並んでインフルエンサーマーケティングが着目されています。インルエンサーマーケティングとはインスタなどのSNSで影響力が大きい人に商品やサービスの宣伝を依頼する方法です。特定の分野で大勢のフォロワーやファンを抱えているインフルエンサーに投稿してもらうことで、フォロワーやファンにアプローチできます。商品の感想の投稿を依頼する、現地訪問をしてサービスの体験へのコメントを依頼するなど、さまざまな方法でインフルエンサーを活用可能です。

インフルエンサーのインスタアカウントには、興味関心を持っている分野の情報を期待しているユーザーが集まっています。インフルエンサーが大きな信用を得ているため、ユーザーを納得させる力が大きいのが特徴のひとつです。そのため、インフルエンサーを活用するとインスタのフォロワーが増える傾向にあります。

インフルエンサーマーケティングの費用は主にフォロワー課金になっていることが多く、1フォロワーあたりの単価は2円〜4円が相場です。その他に投稿を依頼する商品のサンプルを提供したり、イベントへ参加をしてもらったりするための費用が別途発生することもあります。

 

まとめ

インスタ広告は、予算上限を1日100円程度まで下げられるので費用を抑えて運用できます。しかし、十分な広告効果を出すには目安として月2万円〜3万円の費用が必要です。広告予算が多いほど有利なのは確かですが、個人規模の事業でも成果を得ることは可能です。

広告の目的に合わせて課金方式やターゲットを選び、画像や動画の制作費用の削減に努めれば費用対効果は上がります。広告代理店に運用代行を依頼すれば、プロとしての経験やスキルを生かした広告戦略を立てて効率的に運用してくれます。時間や労力を抑えて費用対効果を速やかに上げたいのであれば、広告代理店の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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