動画広告の制作費用と配信費用を解説|特徴や相場についてもご紹介!

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WEB動画広告の制作にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。動画広告の利用には動画制作費用と配信費用がかかります。この記事では制作費用と配信費用のそれぞれについて、必要な項目や相場についてまとめました。どの程度の予算感でWEB動画広告を制作・配信できるかを考える際にご活用ください。

WEB動画広告の制作費用相場

WEB動画広告制作の費用相場は大まかには10~200万円程度です。動画の内容や尺の長さによって違いがありますが、ボリュームゾーンは20~50万円になっています。広告動画は商品やサービス、企業ブランドなどの販売促進や認知度向上、アプリのプロモーションのように目的が明確です。広告として配信できる動画の長さも制限されているため、制作費用は比較的幅が狭くなっています。ただ、尺の長さによって相場には違いがあるので詳細を見ておきましょう。

 

30秒動画の制作費用相場

30秒動画はYouTube広告やTikTok広告などで使いやすい長さの動画です。スピード感のある展開でユーザーを飽きさせない広告を配信できるのが魅力です。30秒動画を選ぶと10~60万円程度で一般的なWEB動画広告を制作できます。実写撮影であれば20~60万円程度がボリュームゾーンです。3DCGによるハイクオリティの動画を制作すると100万円以上かかるのが一般的になっています。30秒以下の動画も広告では使いやすいですが、30秒より短くなっても費用相場はほとんど同じです。

 

1分動画の制作費用相場

1分動画は広告動画としては比較的長めですが、ストーリーがはっきりとしていて魅了できる動画を制作できるのが特徴です。興味付けのオープニングから始めて、メインコンテンツで魅力を伝え、最後にユーザーアクションを促すといった三段構えの構成ができます。1分動画の費用相場は40~100万円程度で、3DCGを使用すると100~200万円程度かかるケースが一般的です。広告に限らず、動画では1分動画が人気があるため、尺の長さの割には動画制作費用が抑えられている傾向があります。

 

3分動画の制作費用相場

3分動画は起承転結を整えてはっきりとした主張を伝えられるのが特徴です。3分の長さになると最後まで見てくれるかどうかが動画のクオリティによって大きな影響を受けます。ユーザーが先を視聴したいと思うようにシナリオ設計ができていて、ユーザーの興味関心を引くことが3分動画を広告に使うには欠かせません。3分動画になると制作費用も高くなります。クオリティによる違いが大きいですが、大まかにはアニメーションなら50万円以上、撮影動画なら60万円以上、3DCGなら150万円以上というのが相場です。

 

WEB動画広告の制作費用の幅は何で決まる?

WEB動画広告の長さと費用相場の関係について見てみると、何が制作費用を左右しているのかが気になったのではないでしょうか。ここではWEB動画広告の制作費用がどのような要素によって決まっているのかを解説します。

 

動画広告の制作にかかわる人数

WEB動画広告制作にかかる費用は人件費が大きいので、制作にかかわる人数が多いほど費用が高くなります。シナリオの作成や企画、動画の撮影やアニメーションの制作、編集などのさまざまな作業が動画制作には欠かせません。規模の大きい広告動画を制作するときほど人件費は高くなります。

 

制作に必要な時間・期間

制作期間が長くなるとWEB動画広告の費用は高くなります。制作にかかわる人数が多いほど切実な問題で、時間が少し長くなるだけで人件費が大きくなります。WEB動画広告の制作では着手してから1~3か月がかかるのが一般的です。撮影のやり直しなどによって製作期間が長くなると費用が上がるので注意しましょう。

 

広告動画の尺の長さ

広告動画の尺が長くなると費用は上がります。撮影時間やアニメーションなどの制作にかかる時間が長くなるからです。上述のように時間に単純比例するわけではありませんが、尺が短いほど費用を抑えられます。

 

動画の構成・シナリオの作成

WEB動画広告の構成やシナリオの作成は費用がかかる部分です。動画制作の依頼先に任せるか、自社で作り上げるかによって工数が変わるため、費用負担も変わります。

 

キャストの人数とレベル

動画広告にキャストを呼ぶ場合には人数やレベルによって費用が大きく変わります。ブランディングのために有名人を起用したり、アニメーション動画の制作のために声優をキャスティングしたりすると費用が高くなります。有名でレベルの高い人をキャストに迎えると費用が上がるので、費用対効果を考えてキャスティングをするのが肝心です。

 

撮影動画かアニメーションか3DCGか

撮影動画、アニメーション、3DCGのどれを選ぶかによって動画制作費用は変わります。高度な技術が必要な3DCGは高くなりがちです。撮影・アニメーションの違いは依頼先による違いも大きいので気を付けましょう。自社に撮影スタッフが揃っているか、アニメーション制作が自社でできるかによって費用が違います。動画広告を依頼するときには、あらかじめどの種類の動画にするかを決めて相談するのが良いでしょう。

 

動画広告配信の課金種類と費用単価


出典:https://www.shutterstock.com

インターネット広告では費用の考え方に主に3つの方法があります。動画広告では出稿先のメディアによって料金体系が異なるため、それぞれに合わせて費用を考えることが必要です。広告の単価を考える上でよく用いられている指標が3つあるので、それぞれの指標の意味と費用の概念を確認しておきましょう。

CPV|視聴1回あたりの費用

CPVとは「Cost Per View」の略称で、ユーザーが広告を視聴した回数に応じて課金される単価です。メディアによって視聴1回の定義が異なっていて、30秒以上の視聴としていることもあれば、動画が最後まで再生されたら視聴としていることもあります。CPVは広告出稿費をメディアの定義による再生回数で割ることにより算出可能です。

CPV課金では一定時間の動画視聴によって費用が発生しますが、既定の時間までユーザーが視聴せずに離脱したら費用はかかりません。動画の前半で十分に訴求をして、強い関心を持ったユーザーに最後まで視聴してもらう形を整えるのが効果的です。ユーザーが動画を通して確実に認知をしたときに費用がかかる仕組みなので、認知度の向上を目的とする際に費用対効果が上がります。

メディアや状況によって異なりますが、1再生あたり3円〜20円程度と言われています。

 

CPM|表示1000回あたりの費用

CPMとは「Cost Per Mille」の略したもので、広告が1000回表示されたときに課金される単価です。Milleとはミレニアム(Millenium)でも知られているように1000を意味しています。広告が表示されたらカウントされるのはどのメディアでも共通です。CPMは広告出稿費を表示回数で割って1000分の1にすることで計算できます。

CPM課金の場合にはユーザーのデバイスの画面に表示されただけで費用が発生します。ユーザーが認識しているかどうかは関係なくカウントされていくため、表示されただけで興味を引くことができる広告でないと費用対効果が上がりません。しかし、CPM課金は一般的に単価が低いため、広告の質が高ければ高い費用対効果を発揮します。

状況によりCPMの単価が300円〜700円以上となることもあります

 

CPC|広告リンク1クリックあたりの費用

CPCとは「Cost Per Click」の略で、ユーザーが広告リンクをクリックしたときに課金される単価です。CPCは広告効果を検証するときによく用いられている指標で、他の課金システムの場合にも広告出稿費をリンク先へのアクセス数で割ることで算出して評価がおこなわれています。

CPC課金の場合にはユーザーがクリックやタップをしなければ費用が発生しません。リンク先にユーザーがアクセスしたときだけ費用がかかります。裏を返せばユーザーがどれだけ視聴したとしても、リンクをクリックしなければ費用負担がないのが特徴です。何度も視聴してもらい、潜在意識にブランドイメージを植え付ける目的では高い効果を発揮します。

状況により変わりますが、1クリックあたり数円〜100円程度が多いです。

 

動画広告配信の媒体と特徴


出典:https://www.shutterstock.com

動画広告に対応しているメディアは着実に増えてきています。広告効果が上がることが注目され、メディアとしても精力的に動画広告サービスを取り入れるようになったからです。ここでは数ある動画広告の出稿先の中でも、有名でよく利用されているSNSを紹介します。動画広告の特徴や料金体系について確認しておきましょう。

YouTube

YouTubeは動画の配信プラットフォームとして知名度が高く、ユーザー数が多くて年齢層も幅が広くなっています。バランスの良いユーザー層がいるだけでなく、広告サービスも充実しているので使いやすい動画広告の媒体でしょう。

YouTubeでは動画の再生前に広告が表示されるバンパー広告と再生中に動画広告が流れるインストリーム広告が導入されています。YouTubeは30秒以上の再生によるCPV課金とCPC課金です。スキップ機能があるので、ボタンが表示される5秒後までにユーザーの興味を引くことが重要なのがYouTubeの広告動画の特徴です。

Instagram

Instagramは若い女性の利用者の比率が高く、ビジュアルに興味関心の高いユーザーが集まっているSNSです。エンゲージメント率が高いのが特徴で、視覚的にアピール力がある動画を出せば広告効果が拡散しやすいでしょう。

Instagramではニュースフィード、ストーリーズ、発見タブ、IGTV、リールに動画広告を出すことができます。InstagramではCPM課金とCPC課金です。動画広告の種類によって長さに制限がありますが、比較的長時間の動画も最後まで視聴してもらいやすい料金体系になっています。

Twitter

Twitterは若い世代を中心としてアクティブユーザー数が多く、動画の利用も増加してきているのが特徴です。エンターテインメント重視のユーザー比率が高く、ツイートによる情報拡散が早いSNSとしても知られています。

Twitterではタイムラインを使用するプロモツイートというインフィード広告が中心で、最長で2分20秒の動画広告を出せます。料金体系は3秒以上再生、6秒以上再生、フルスクリーンでの再生の3種類のCPV課金です。Twitterの動画広告ではユーザーのアクションによる課金がないことを考慮して、短時間の動画でアプローチするのが重要になります。

Facebook

Facebookは30代以上のシェアが広く、企業での情報共有などにも利用されていることからビジネスパーソンや法人のユーザー数も多いSNSです。属性によるターゲット設定の精度が高いメリットがよく着目されています。

Facebookではインフィード広告が取り入れられています。FacebookはCPM課金とCPC課金ですが、ThruPlayという15秒再生ごとに課金されるオプションも選択可能です。完全視聴率が高いので長時間の動画をユーザーにじっくりと視聴させたいときに優れている広告出稿先です。

動画広告を配信するコツ


出典:https://www.shutterstock.com

動画広告を配信して集客や売上の向上を目指す際にはコツがあります。動画広告の運用を始めても費用がかかるばかりで効果が上がらないケースも決して少なくありません。動画広告の配信によって広告の目的を達成するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

それぞれの媒体の特徴を活かす

動画広告の出稿先の媒体によって費用対効果は大きく左右されます。この記事ではYouTube、Instagram、Twitter、Facebookの特徴を紹介しましたが、それぞれの特徴を最大限に活かすことが効果を引き出すためのコツです。

YouTubeはユーザー層の広さではとても優れていることに加え、オーディエンスターゲティングの機能も整えられていることから費用対効果の高い広告表示が可能です。汎用性が高いものの、他の媒体に比べて独創的な面が少ない問題もあります。
InstagramはSNSの中でも年齢層が低く、画像や動画を見たいというユーザーが集まっています。ビジュアルに関連する商品やサービスのプロモーションに適している媒体です。

Twitterは自動再生が可能なので、ユーザーに動画の冒頭を視聴させるのに効果的です。20代~30代の消費世代をターゲットにできる点も優れています。
Facebookは30代から50代のユーザーが多く、ビジネスパーソンの利用が目立ちます。広告のターゲティング精度が高いことから、ユーザー属性によってターゲットを厳選できる際には低コストでの運用が可能です。

このような着眼点で媒体を選択すると動画広告の配信効果が上がります。動画広告のサービスを熟知して運用するのが大切です。

ターゲットを明確にする

動画広告を配信するときにはターゲットを明確にするのがコツです。ターゲットによってどのような内容の動画に興味関心を抱くか、好感を持つかは異なります。例えば、化粧品に興味を持ち始めた10代後半から20代前半の女性をターゲットにするなら、かわいらしさを重視した動画が効果的でしょう。モデルとして同年代を採用することで共感を抱かせることができて訴求力が上がります。

ターゲットの選定によって出稿先として適したメディアも変わります。媒体の特徴を活かすためにも、アプローチしたいターゲットを正確に定義しましょう。SNSではユーザー層が個々に異なるので、動画広告としての特徴だけでなく、メディアとしての特性にも着目して効果の上がりやすい配信が可能になります。

動画の冒頭数秒が勝負!ユーザーのハートにささる内容にする

動画広告の費用対効果を上げるための秘策として押さえておきたいのが冒頭部分の重要性です。冒頭数秒が勝負だと考えて動画制作をすることにより動画広告の効果が飛躍的に高まります。ユーザーは動画を見てつまらないと認識したらすぐに離脱し、もっと興味がある動画を探し始めるのが普通です。冒頭のたった数秒で最後まで視聴するかどうかを判断することが多いため、最初にユーザーのハートにささるインパクトのある内容にしましょう。

スキップできる広告動画の場合には最初の数秒で視聴してもらえるかどうかが決まります。CPV課金の場合には、課金のタイミングよりも前にユーザーがアクションを起こせば課金されずに集客できるでしょう。冒頭数秒の中に目を引くポイントを複数盛り込み、ターゲットの興味を引くのが大切です。動画広告では冒頭重視の構成を心がけるだけで高い効果を発揮するようになります。

動画広告配信の費用相場は?


出典:https://www.shutterstock.com

各メディアに動画広告を出すときにはどのくらいの費用をかけるのが一般的なのでしょうか。動画広告を運用するためには広告出稿費と動画制作費がかかります。
動画広告は予算を決めて出稿できるので一定期間にかかる費用を自由に決められます。動画広告に課金されて、予算に到達したら表示されなくなるというのが一般的な仕組みです。そのため、CPV、CPM、CPCによる動画効果の効果測定をして、適切な広告出稿費を最適化していく必要があります。

初期の広告出稿費としてはYouTubeでは1日1000円程度で様子を見るのが一般的な傾向です。他の媒体に出稿する場合でも相場としてはあまり大きな違いはありません。広告予算は企業によって異なり、動画広告にかける期待にも差があります。1日1000円を予算の目安にして動画広告の配信を進めていき、広告費を適宜調整して適した金額を見つけ出しましょう。

 

まとめ


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動画広告はユーザーへの訴求力が高く、認知度を高めるにも集客数を増やすにも効果的です。動画広告の配信をするときには媒体ごとの特徴と料金体系をよく理解して、広告出稿の目的やターゲットを定めて出稿先を選ぶのが重要になります。この記事で紹介した動画広告以外にもLINEやTikTokなども活用できます。それぞれの特性を比較して選定・運用をすると動画広告の効果を最大ができるでしょう。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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