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Google広告の費用対効果を上げるための基本とコツ

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Google広告を利用するときには費用対効果を上げたいと考えるでしょう。しかし、費用対効果とは何かを深く考察したことがあるでしょうか。この記事では広告費用対効果の基本とGoogle広告で費用対効果を上げるためのコツを紹介します。目標広告費用対効果についても解説するので広告運用の際にはぜひ参考にしてください。

広告費用対効果(ROAS)とは何か


出典:https://www.shutterstock.com

Google広告の費用対効果を上げるには、数値的に費用対効果を評価できることが大切です。広告における費用対効果として広告費用対効果(ROAS)がよく用いられています。まずは費用対効果について意味や計算方法を確認しておきましょう。

広告での費用対効果の意味と重要性

広告は目的を持って出稿して掲載を依頼するのが基本です。費用対効果を考えるときには目的に基づいて考えるのが重要になります。企業の事業における目標は売上の増加というのが基本なので、広告掲載の最終目的も純利益のことが多いでしょう。そのため、広告での費用対効果の意味は、広告費に対してどのくらいの純利益の増加が見られたかを指します。定性的に言えば売上や利益への広告の貢献度が費用対効果です。

広告の費用対効果が重要視されているのは広告を出稿する意義を判断する指標になるだけでなく、収益への貢献度に応じて広告予算の配分を決められるからです。Google広告ではオークション方式の広告がほとんどなので、予算の分配の仕方によって広告効果に大きな違いが生じます。費用対効果を評価して利益につながる広告に予算を配分して運用していくとGoogle広告の利用価値が高まるのです。

広告費用対効果の計算方法

広告費用対効果は単純な計算方法で数値化できます。以下の式が一般的な費用対効果の算出に用いられている計算式です。

 

広告費用対効果=利益額÷広告費×100(%)

 

広告による売上については分析をして算出する必要があります。Google広告ではクリック課金が主流なので、売上に直結しないクリックや広告表示もあります。そのため、コンバージョンを測定して広告による売上がいくらだったかを集計しなければ費用対効果を求めることはできません。

Google広告ではタグを設定することにより、広告リンクを通して流入したユーザーがコンバージョンに至った数を集計できます。コンバージョン数やコンバージョン率と客単価を使用すれば売上の計算が可能です。コンバージョンに関わるデータはキャンペーン、広告グループ、キーワードといった単位で集計されます。費用対効果を算出することにより、どの階層でも広告の価値を評価することが可能です。

 

Google広告の入札戦略「目標広告費用対効果」


出典:https://www.shutterstock.com

Google広告の費用対効果を上げるときによく着目されているのが「目標広告費用対効果」です。目標費用対効果とはGoogle広告のスマート自動入札戦略の一つです。スマート自動入札を利用すると過去の広告掲載のデータに基づき、機械学習によって戦略に応じた入札額を自動設定できます。Google広告のスマート自動入札戦略では以下の中から目標を設定することが可能です。

・目標広告費用対効果
・コンバージョン数の最大化
・コンバージョン値の最大化

 

スマート自動入札ではこの数値の最大化を目指すように自動入札がおこなわれます。入札戦略として目標広告費用対効果を選ぶのは合理的と考えられますが、メリットもデメリットもあるので注意しましょう。

目標広告費用対効果のメリット

入札戦略として目標広告費用対効果を選ぶとコンバージョン値を最大化しつつ、平均広告費用対効果が目標に到達できるように入札が調整されます。コンバージョン値の最大化との違いは、目標として設定した費用対効果の実現を優先してリスクの低い入札単価を自動設定することです。そのため、目標広告費用対効果による自動入札は期待する費用対効果を維持し続けやすく、広告出稿による利益を安定させやすいのがメリットです。

目標広告費用対効果のデメリット

目標広告費用対効果による自動入札では過去のデータに基づいてコンバージョンを予測します。過去の30日間に15以上の有効なコンバージョンがないと予測の正確性が保てないため利用できないのがデメリットです。また、あくまで目標の費用対効果を維持するのを優先するため、違う入札の仕方をすることでより大きな費用対効果にできる可能性もあります。広告の内容やキーワードの選定によっては目標に到達できないこともある点にも注意が必要です。

 

Google広告の費用対効果を上げるコツ


出典:https://www.shutterstock.com

Google広告で費用対効果を上げるには自動入札を活用するのも良いでしょう。しかし、費用対効果を引き上げるには自分で運用することがより重要です。ここでは広告費を抑えつつ、売上を増やして費用対効果を上げる運用のコツを紹介します。

コンバージョン値を設定して測定する

Google広告の費用対効果を上げるには評価できるようにすることが必要です。コンバージョン値を設定して測定を始めましょう。商品単価などを設定しておくことでGoogle広告によるレポートに反映されます。タグ設定もして売上を計測できるようにしておくと費用対効果の数値の正確性も向上します。

キーワードのマッチタイプを見直す

Google広告の費用対効果を上げるにはキーワードの選択も重要ですが、マッチタイプの見直しも効果的です。部分一致のみで広告表示をされやすくしていると、ユーザーの検索意図と合っていないのに広告が表示されて費用が上がるリスクがあります。逆に完全一致ばかりでほとんど表示されていないと売上が伸びない問題が生じがちです。

キーワードごとのクリック数やクリック率、表示回数などを分析してユーザーの検索意図に合わせて広告が表示されるようにするのが大切です。コンバージョン率が低いときにはフレーズ一致や完全一致にして配信先を限定し、表示回数が少ないときには部分一致に変更して表示されやすくすると良いでしょう。

除外キーワードを設定する

Google広告では除外キーワードを設定すると費用対効果が上がりやすくなります。除外キーワードに設定すると、そのキーワードで検索したユーザーには広告が表示されません。クリックする可能性があってもコンバージョンにつながらないユーザーに対して広告を配信しないことで費用対効果を上げられます。

キーワードごとにデータを分析してコンバージョン率が低いときには除外キーワードにすると良いでしょう。また、競合他社の社名やブランド名を除外キーワードにするのも効果的です。マッチタイプの設定も十分に検討することが必要なので注意しましょう。

ターゲットを最適化する

ターゲットを最適化することでGoogle広告の費用対効果は上がります。Google広告では年齢や性別などのユーザー属性や広告を配信する地域や時間帯などを設定可能です。クリック率やコンバージョン率が高いターゲットに絞り込んで広告を配信すれば費用対効果が上がります。ユーザー属性などによる過去のデータをレポートから確認して、ターゲットを選定して運用していきましょう。

Google広告代理店に相談するのも手

Google広告の費用対効果を上げたいなら広告代理店に相談するのが効率的です。費用対効果を上げるには改善のための運用を日々実践する必要があります。Google広告では広告の品質スコアを上げることも重要で、低い入札額でも高い掲載順位を獲得するのに重要なポイントです。

広告代理店ならGoogle広告の運用のノウハウがあり、広告スコアを上げる方法も把握しています。迅速に広告の費用対効果を上げたいならプロに運用代行を依頼するのが得策です。広告代理店に依頼すると代行手数料がかかりますが、料金を加味した費用対効果を上げられるように貢献してくれるでしょう。

 

google広告の主な種類と費用相場

リスティング広告

リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、Googleの検索結果画面にテキスト文で表示されます。検索キーワードに広告を紐づけて、ユーザー属性を指定して表示します。ユーザーが検索キーワードとして思い付きやすい有名な業種や人気の商品ジャンルの取り扱いをしている事業者におすすめのGoogle広告です。特にターゲット層を明確にして商品やサービスを提供している場合には高いコストパフォーマンスを発揮させられます。

リスティング広告の費用相場は月間20万〜30万円前後です。クリック課金方式でクリック単価は50円〜1000円程度とキーワードによって大きく異なります。

リターゲティング

リターゲティング広告は「追跡型広告」とも呼ばれています。興味関心を持っているユーザーに広告を掲載するのが特徴です。リターゲティング広告は自社サイトを訪れたユーザーや、商品のページを閲覧したユーザーに広告を表示します。ユーザーが気になっていた商品を再度目にすることで購入を促せるのが魅力です。ECサイトでの商品販売や自社サイトでのサービス申し込みの受付などをしている事業者の方にとって効果が上がりやすいGoogle広告です。

リターゲティング広告の費用相場は月間20万円〜100万円程度が相場です。クリック課金が取り入れられていて、単価は30円〜100円が相場になっています。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告はメディア上の広告枠に画像や動画を表示させる広告です。Googleが提携している幅広いメディアに配信できるのが特徴で、ユーザー属性を指定して費用対効果の高い運用ができます。ディスプレイ広告は認知度の向上を目指しているときや、潜在層をターゲットにしたいときに適しているGoogle広告です。視覚的な情報を活用できるため、商品やサービスの特長を画像ではっきりと伝えやすい事業者の方に適しています。

ディスプレイ広告の費用相場は月間20万円〜50万円が一般的です。クリック課金が主流ですが、コンバージョン課金も選べます。クリック単価は30円〜100円、コンバージョン単価はCPAの1.5倍程度に設定するのが相場です。

Googleショッピング広告

Googleショッピング広告はGoogleのショッピング検索結果やキーワード検索の商品広告枠に表示されるのが特徴です。広告には商品の画像と価格、ユーザー評価、ストア名が表示されます。商品を購入しようと検索をかけているユーザーに画像とテキストで直接アプローチできるため、クリック率が高くてコンバージョンにつながりやすいのが魅力です。ECサイト経営をして商品の販売をしている事業者におすすめできるGoogle広告です。特に型番商品の販売で競合他社との競争をするうえで役に立ちます。

Googleショッピング広告の費用相場は月間20万円前後です。Googleショッピング広告はクリック課金で、クリック単価は50円〜100円程度になっています。

YouTube広告

YouTube広告は動画配信サイトとして有名なYouTubeに動画広告を出せる広告サービスです。動画によってストーリー性のある情報を伝えられるのが魅力で、YouTubeの動画の再生前や視聴の途中、再生終了後などに広告を配信できます。ターゲットの属性や配信方法を詳しく設定できるため、高いブランディング効果が期待できるでしょう。新商品のマーケティングやブランディングをしたい事業者におすすめです。

YouTube広告の費用相場は月間30万円~100万円前後です。広告の出稿方法によって課金の仕組みに違いがありますが、インプレッション課金か動画視聴課金が主流です。インプレッション課金は400~600円、動画視聴課金は5~10円が相場です。

 

まとめ

Google広告の費用対効果を上げるには広告費を下げつつ、コンバージョン値を上げて利益を増やすことが必要です。運用によってGoogle広告の費用対効果は上げられるので、今後の戦略をよく考えて決めましょう。

スマート自動入札の目標広告費用対効果を利用するのも方法の一つです。しかし、ノウハウや経験があれば自前で運用した方が費用対効果をもっと上げられる可能性があります。広告代理店の活用も視野に入れて、迅速に費用対効果を上げる方針を立てましょう。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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