Google広告は正規代理店に選ぶべき?認定制度と選び方のコツ

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Google広告の代理店を検討しているときにはGoogle広告の正規代理店が良いのではないかと思う方もいるでしょう。Google広告の正規認定を受けた代理店でないと運営が認められていないのではないかと考える方もいるかもしれません。この記事ではGoogle広告の正規代理店や認定制度についてわかりやすく紹介します。

Google広告には正規代理店がある?


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Google広告の運用代行サービスは多くの広告代理店が提供しています。正規代理店でなければクライアントから依頼を受けて運営を代行してはならないのではないかいう疑問が生じることもあるでしょう。正規代理店がそもそも公式に認定されているのでしょうか。

Google Partnersプログラムによる正規認定はある

Google広告ではGoogle Partnersプログラム(Googleパートナーズプログラム)を運営しています。Google Partnersプログラムは広告代理店を支援する目的で提供されているサービスです。クライアントのGoogle広告の利用を代行している代理店が参加し、情報やツールなどの提供を受けられます。

Google Partnersプログラムでは正規の代理店専門分野認定の制度を設けています。正規認定を受けてGoogle Partner(Googleパートナー)あるいはPremier Partner(プレミアパートナー)になることでGoogle Partnerバッジを取得することが可能です。正規代理店制度というわけではありませんが、認定代理店として運営することができます。Google認定パートナーと言われているのもGoogle Partnersプログラムで正規認定を受けた代理店です。

Google ParterとPremier Parterの違い

Google PartnersプログラムのGoogle ParterとPremier Parterには違いがあります。どちらも正規認定という点では同じですが、認定を受けるための条件が異なります。Google Parterの場合には実績や利用額による基準が主なものです。

Premier Partnerの場合にはクライアントの成長率や維持率、サービスの充実度などによって各国でトップ3%に入ることが要件になっています。Google広告への投資額や利用額の条件もあるため、シェアの広い大手広告代理店がPremier Partnerとして認められる傾向があります。

 

Google広告代理店は正規認定がなくても運営できる


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Google広告代理店は正規代理店である必要はなく、正規認定がなくても問題がありません。Google Partnersプログラムにすら参加していなくても運営することができます。あくまで代理店の中で実績や利用額がGoogle広告の定める基準に達しているかどうかを評価して認定しているだけだからです。

Google広告のアカウントがあればGoogle広告のサービスは利用できます。クライアントの代理として広告の出稿や運用をする場合には、クライアントのアカウントか代理店のアカウントがあれば問題ありません。Googleとしては代理店に積極的に利用してもらった方が利益になります。そのモチベーションを引き上げつつ、クライアント獲得の支援をするために正規認定をしていると言えます。

Google広告の認定資格とGoogle Partnerについて

Google広告に関する上級レベルの知識を持つ証として、Googleが授与する認定資格があります。その種類は6つで、いずれにしてもGoogle広告のプロフェッショナルとして認められたことが証明できます。これらの認定資格は、スキルショップで各サービス分野の理解度テストをパスする必要があります。6つの認定資格とは、以下のとおりです。

 

Google広告の6つの認定資格

 

・Google広告の検索広告認定資格

Google検索キャンペーンを作成し、最適化する方法を習熟していることが証明できる。自動化ソリューションの利用により、マーケティングの目標達成のために貢献できる技能を備えている証となる。

 

・Google広告のディスプレイ広告認定資格

Googleディスプレイ広告に関する専門的な知識があることが証明できる。効果的なディスプレイ広告の戦略を立て、マーケティングの目標達成に役立てることができる。

 

・Google広告の動画広告認定資格

YouTubeやGoogleの動画広告に関する技能があることを証明できる。YouTubeでの効果的なストーリーの展開や購入経路の全段階において顧客にリーチする方法を理解している。

 

・ショッピング広告認定資格

ショッピング広告を使用して、最適化する方法を習熟していることが証明できる。リーチやコンバージョンを最大化できるショッピングキャンペーンが作成できる。

 

・Google広告「アプリ広告」認定資格

Googleアプリキャンペーン作成に関する基礎、高度な最適化戦略についての知識、ビジネスを促進する方法を習熟していることが証明できる。

 

・Google広告測定認定資格

Google測定ソリューションの使用により、デジタル広告のパフォーマンスの測定や最適化ができる。

 

Google Partnerについて

 Google Partnersプログラムに参加し要件を満たすと、Google Partnerとして認められます。要件を満たしているかどうかは毎日確認され、「実績」「利用額」「認定資格」の3つのカテゴリで基準を満たし、各国の参加代理店の上位3%にランクインしなければなりません。

この条件を満たすのはなかなか厳しいものがありますが、Googleとのパートナーシップを深められる他、Google Partnerバッジの掲載により顧客からの信頼度を高めることが可能です。

 

Google広告代理店が正規認定を受けているメリット


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Google広告代理店は正規認定を受けていなくても問題ありません。代理店にGoogle広告を運用してもらいたいときに、認定代理店を選ぶのにはメリットがあるのでしょうか。

Google広告代理店として実績がある

代理店専門分野認定を受けていれば実績があるのがメリットです。認定代理店になるにはクライアントの代理として広告を運用し、最適かスコアを上げてきた経歴が求められます。また、利用額も過去90日間一定水準を超えていなければならない点でも実績を伴っていると考えることが可能です。

Google広告の認定資格の保有者がいる

認定資格の保有者がいるのは正規認定を受けている代理店を選ぶメリットです。出稿や運用をして欲しい広告についてGoogle広告が認める水準のスキルを持っている人材がいるため、運用成果が上がると期待できます。

 

Google広告代理店の正規認定を重視するデメリット


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Google広告代理店が正規認定を受けていればプラス面はあってもマイナス面はないのではないかと思った方もいるでしょう。しかし、正規認定を受けていることを重視するデメリットもあるので注意が必要です。

認定保持に力を注ぎすぎていることがある

Google広告の代理店専門分野認定は要件を常に満たしていることが求められます。実績も利用額も維持しなければ認定を失います。Google広告の利用額を上げるには広告費を増やさなければなりません。そのため、広告費の最低ラインを設けたり、予算を拡張する戦略を積極的に提案したりするケースもあります。

現在のGoogle広告の運用に強いとは限らない

Google広告から正規認定を受けている代理店は必ずしも今のGoogle広告の運用に強いとは言えないのもデメリットです。Google PartnersプログラムでのGoogle Partnerの要件は変わっていくもので、2022年2月には新しい基準が設けられる予定になっています。また、Google広告では代理店専門分野認定は非推奨に変更しました。認定制度を設けておきながら推奨をやめたのは問題点もあるからでしょう。

Google広告では次々に新しいサービスを取り入れ、新規参入して広告運用をする企業も増えています。ユーザーの広告の利用意識も刻々と変わっています。過去の実績や利用額が優れていても、状況の変化を把握し、臨機応変な対応を取れる広告代理店とは限りません。本質を理解して信頼できる広告代理店を選ぶことがより重要だと言えます。

 

Google広告代理店を選ぶときのチェックポイント


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Google広告代理店を選ぶときには正規認定を受けているのは参考になりますが、個々の広告代理店の特徴に目を向けてより良いパートナーを選ぶのが大切です。重要なチェックポイントを紹介するので、Google広告代理店を選ぶ際にぜひご活用ください。

Google広告の運用実績があるか

まずはGoogle広告の運用実績があるかをチェックしましょう。他の広告でしか運用実績がない場合にはGoogle広告の運用代行を任せても成果につながりにくいのは明らかです。正規のGoogleのパートナーかどうかにかかわらず、Google広告の運用を的確に担ってきてクライアントとの長期契約に成功している代理店を選ぶのが安心です。

従業員数から考えて業務量が多すぎないか

広告代理店の従業員数を調べて、提携している企業の数や規模とのバランスが悪くないかどうかを核にしましょう。運用している広告数が多すぎると、従業員の業務量が莫大になります。個々の広告運用にかけられる時間も工数も少なくせざるを得ません。クライアントとのコミュニケーションも疎遠になり、運用報告を受けられないこともあります。実績や広告費にこだわり過ぎている広告代理店で見られる傾向なので注意しましょう。

信頼し合える関係を築けるか

Google広告代理店との信頼関係は広告運用において重要なポイントです。目標を共有し、協力して達成を目指すパートナーかどうかを見極めましょう。Google広告の最新情報や広告の運用結果などを定期報告し、ミーティングをして方針を決められるのが理想的です。本音を話せる間柄なら広告費や契約内容に関する相談も気軽にできます。信頼し合える関係を築ける広告代理店かどうかを、実際に担当者と話をしてチェックしましょう。

 

まとめ

Google広告はGoogle Partnersプログラムによって正規認定の制度を設けていますが、Google広告代理店は認定がなくても運営できます。Google広告が広告代理店をサポートする目的で用意している制度だからです。任意参加のプログラムなのであえて利用していないGoogle広告もあります。

正規認定があると安心感がありますが、必ずしも代理店専門分野認定を受けているからといって認定がない代理店より優れているとは限りません。実績の参考にする程度に収めて、広告出稿の目標達成に貢献してくれるパートナーを探しましょう。Google広告での運用実績があり、信頼し合える関係を築ける広告代理店はきっと大きな貢献をしてくれます。広告代理店を選ぶときには担当者と話をして良し悪しを見極めましょう。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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