ECサイトの運営代行とは? 仕事内容や費用、注意点を紹介!
目次
近年、ECサイトを開設する企業が増えています。
しかし、「運営に思ったよりも時間がかかってしまう」「なかなか売上が伸びない」などの悩みを抱える企業も多く存在します。
多くの時間や労力がかかるなら、ECサイトの運営代行サービスに依頼するのも一つの手です。
この記事では、運営代行に頼めることやその費用をはじめ、運営代行の会社の選び方についてご紹介します。
ECサイトの運営代行とは?
出典:https://www.shutterstock.com
ECサイトの運営代行とは、サイト運営にかかわる業務を代行するサービスのことです。
ECサイトの運営には、商品の登録から管理・発送、カスタマーサービスまで、さまざまな業務が発生します。
また、より多くの売上を上げるための販売促進・改善なども欠かせません。
これらの業務を知識や経験が豊富なプロに任せることで、高い水準の運営を目指します。
また、社員がECサイトの運営に追われることなく、大切な業務に専念できるという利点もあります。
ECサイトの運営代行、実際にはどんな仕事をしてくれる?
ECサイトの運営代行の仕事は多くの種類が存在します。
運営にかかわる仕事のほとんどもしくは一部など、代行の範囲が決められる場合があります。
また、運営代行サービスによって対応する仕事が異なるケースもあります。
しかし、どの仕事もプロの水準で代行してくれる点には大きなメリットがあると言えるでしょう。
ここでは、主なサービスの内容を一通りご紹介します。
商品登録
ECサイトに商品名、概要や説明文、価格、在庫などを登録する作業です。
買いたいと思ってもらえるような内容を考え、一つひとつ登録していく必要があります。
大切な作業である反面、扱う商品数が多ければ多いほど、大きな手間がかかります。
また、商品の写真はお客様の購買意欲に大きくかかわる大切な部分です。
運営代行では、プロが質の良い機材を使用して撮影するため、商品を魅力的にアピールできるというメリットがあります。
商品管理
ECサイトでは、商品を登録して終わりではありません。
在庫を切らさないよう、常にある程度の商品を用意し、管理する必要があります。
在庫切れを起こすと、購入してもらえる機会を損失します。
それだけではなく、ECサイトがしっかりと運営されていないような印象を与え、会社の信頼にかかわる事態になりかねません。
反対に、在庫が余りすぎることにも注意を払わなくてはなりません。
大量の余りが出れば、処分したり、保管場所を検討したりする必要が出てきます。
ECサイトを開設すれば、常に商品管理が必要になります。
大変なことのように思えますが、うまく管理ができれば売れやすい商品やその時期が把握できます。
来年以降はより良いタイミングで商品を発売できるなど、好ましいサイクルができるのです。
物流管理・配送
お客様に届く商品を直接扱う工程です。
ミスが無いことはもちろん、スピーディに行う必要もあります。
商品の保管から、梱包、送料や配送方法の検討まで、その工程はさまざまです。
また、梱包方法や配送業者の選定まで、決めるべきものが多い工程でもあります。
運営代行サービスでは、どの方法が企業にとって良いのかを考え、物流の最適化を目指します。
ECサイトのデザイン・制作
ECサイトには欠かすことのできない部分です。
商品のコンセプトにあったデザインを検討し、視覚的に訴えるサイトを制作します。
セールや新商品のアピールなど、その都度制作するものも含まれます。
また、ストレスなく操作できるのも大切なポイントです。
Web制作の専門的な知識を持ったプロに任せれば、不安なくECサイトを運営を継続できるでしょう。
販売促進
売上を伸ばすために大切な仕事です。
SNSを利用したアピールや、広告の運用がこれに当てはまります。
また、ECサイトにアクセスが集まるような工夫をしたり、イベントを開催するなど、幅広い仕事を行います。
販売促進の知識がある運営代行サービスに委託すれば、より高い集客効果を狙えます。
特に、SNSではミスをすれば炎上するなど、マイナスのイメージをお客様に与えかねません。
プロの視点から行うことで、そのようなリスクを抑えた上で販売促進できるでしょう。
カスタマーサービス
問い合わせや苦情など、お客様の対応も委託できる場合があります。
お客様対応のプロに委託することで、トラブルを避けることはもちろん、従業員の時間やメンタルを守ることにも繋がります。
直接お客様とかかわるため、プロの対応が企業イメージを向上させることにつながります。
ただし、運営代行サービスに委託すればお客様の声を直接吸い上げることが難しくなります。
その点をどのような方法でフォローするか、確認しておく必要があるでしょう。
販売戦略や業務改善提案
販売戦略を立てることもECサイト運営には欠かせません。
しかし、これまでご説明してきた仕事内容を全体的に把握し、戦略に落とし込む必要があります。
これらは豊富な経験や知識がないと難しい部分です。
さらに、戦略を立てて終わりではなく、既存のECサイトの改善やアドバイスも行う場合があります。
それらを確実に遂行することで売上アップを目指します。
ECサイト運営代行を依頼する業務を明確化する
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ECサイトの運営代行サービスは多数あります。
得意分野が異なるなど、その特徴はさまざまです。
自社に合った適切な会社に依頼するためには、どの業務を頼みたいのか明確にしておく必要があります。
ECサイトの運営代行では、高い費用を払うのを避けるため、全てではなく一部の業務を代行してもらう場合が多いようです。
その際、どの業務を代行して欲しいのか検討が必要でしょう。
現在発生している業務をリストアップして考えることがおすすめです。
その中からうまくいっていない部分や、より専門的な知識に基づいた運用が必要な部分などを洗い出します。
ECサイトが「自社サイトなのか、モール型サイトなのか」という点も判断のポイントになります。
自社サイトは、自社の商品やサービスのために一から立ち上げるサイトです。
モール型サイトとは、楽天市場やAmazonなど、出店者が各自で商品を出品する形式のサイトです。
ECサイトは大きく分けてこの2種類に分類できます。
これらの2種類のタイプでは、優先して取り組むべき施策が異なります。
自社サイトは運営コストが低いですが、その分広告やSNSなどの工夫で集客する必要があります。
モール型サイトでは、各モールが集客するため集客力はあります。
ただしそれらのモールに集客や運営を任せきりでいいわけではありません。
そのように、自社の状況・課題や、目指すECサイトのイメージに応じて、優先して行うべき業務が異なるケースがあります。
運営代行サービスを選ぶときには、それらを明確にしておくとスムーズでしょう。
ECサイト運営代行費用はどのくらい?
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ECサイトの運営代行を頼むには、費用はどの程度かかるのでしょうか。
多くの運営代行サービスでは、3種類の体系に分けられます。それぞれの特徴を順番にご説明します。
月額固定
毎月1〜30万円ほど、決まった金額を支払うタイプです。
1年間でどのくらいのコストがかかるのかあらかじめわかるため、予算の管理がしやすいでしょう。
売上が多く出たとしても変動することがなく、純利益をある程度保てるメリットもあります。
また、これ以外にも初期費用などがかかる場合があります。
月額固定+成果報酬
「固定の月額+売上の○%」という取り決めに基づいて支払うタイプです。
月額を支払う上に成果報酬も支払う必要がありますが、月額は安価で設定されていることが多いでしょう。
完全成果報酬
「売上に対して○%の金額」と決められているタイプです。
5〜10%程度であることが一般的でしょう。売上が出なくても支払う金額を抑えられるため、リスクの少ないタイプと言えます。
ただし、運営代行会社としては作業をしたのに報酬を得られないリスクが発生するため、審査が必要な場合があります。
さらに、「新しいコンテンツを作れば○○円」「SNSの運用代行で○○円」など、追加で料金を支払うこともあります。
ECサイトの運営代行のメリットとは
ECサイト運営代行を利用することで、以下のようなメリットを得られます。
時間やコストをかけずにECサイトを運営できる
ECサイトを自社で運営する場合、商品管理からカスタマーサービスまで多岐にわたる業務をこなす必要があります。
膨大な手間と時間がかかるだけでなく、倉庫や梱包資材などにかかるコストも決して小さくはありません。
また、売り上げ規模が拡大するほど相応の人件費や育成費も必要となることでしょう。
運営代行を利用すれば、売り上げ規模に応じて大きくなっていく人件費などのコストを抑えることができます。
一定のコストを保ちながら必要なノウハウを持つプロにより運営が代行されるため、業務のクオリティに対する心配も不要です。
ノウハウを持たなくても売り上げアップを目指せる
ECサイトを運営するにあたって、「自社にECサイトの運営ノウハウを持つ従業員がいない」「どうして売り上げが伸びないのか分からない」といった悩みはつきものです。
特に近年はEC市場の需要が高まっている影響で競合がひしめき合っており、ノウハウを持たずに売り上げアップを目指すことは非常に困難な状態となっています。
運営代行にはECサイトを利用した売り上げアップに関してノウハウを持つプロがいるため、上記のような悩みを持つ事業者の心強い味方となってくれることでしょう。
自社のメイン業務に集中できる
ECサイトは店舗のように営業時間が定められておらず、注文のタイミングを自社で定めることはできません。
メイン業務に追われている状況では、いつ来るかも分からない注文のためにパソコンを常時見張ることも困難と言えます。
運営の全て、または一部だけ任せることができる運用代行を利用していれば、他の業務に集中しながらECサイトのスムーズな運営も実現可能です。
自社のメイン業務に人員を割きやすくなるため、会社全体の生産性向上にもつながります。
ECサイトの運営代行のデメリットとは
様々なメリットを得られるECサイトの運営代行ですが、以下のデメリットも潜んでいるため注意が必要です。
自社に運営ノウハウが蓄積されない
運営代行に業務を依頼していると、社内にノウハウが蓄積されにくくなります。
運用業務を任せっきりにするほど自社ECの運営状況や業務内容が把握できなくなり、運営代行の担当者が不在の時にトラブルが発生しても対応が困難になるという事態が生じることもあります。
サブ業務程度の依頼であればいざというときの対処も難しくありませんが、ECサイト運営の要となる業務まで依頼している場合は運用代行がしてくれている運用方法を資料に残すなどしておきましょう。
自社運営への切り替えが難しくなる
売り上げ規模の拡大に応じて自社運営に切り替えようとしても、運用代行に依頼している業務の量が多いほど難しくなります。
段階的な移行ができるケースは少ないため、将来的に切り替えを考えているのであれば体制の整備に時間やコストをかける必要があると認識しておきましょう。
運営代行への依頼を検討する段階である程度今後の計画を定めておき、将来的な引継ぎを考慮したバランスで業務を委託しましょう。
ECサイト運営代行の注意点
売上が上がるとは限らないという点も意識しなくてはなりません。
特に認知度の低い小さい規模のECサイトでは、売上がなかなか出ない期間が発生することもあるでしょう。
そのような状態で運営代行を依頼すると、売上よりも費用の方が高くなってしまうことがあります。
また、ECサイト運営のノウハウが自社内に蓄積されないというデメリットもあります。
さらに、後になって「やはり自社内で運営したい」と考えても、切り替えがうまくいかないケースもあります。
運営に必要な人材や時間の確保など、環境を整えるのに多くの工夫が必要なためです。
クレジットカード決済を導入するのも代行でやってくれるの?
クレジットカード決済はECサイトの運営代行会社ではなく、決済代行会社に依頼することをおすすめします。
たとえECサイトの運営代行会社に依頼したとしても、その会社からさらにクレジットカードの決済代行会社に依頼することになります。
クレジット決済を導入したい場合は、決済代行会社に依頼したほうがシンプルです。
ECサイト運営代行会社を選ぶポイント
数多くの会社がECサイト運営代行を提供しており、どこに依頼をすれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ECサイト運営代行会社を選ぶ際に注目するべきポイントをご紹介します。
ECサイトのタイプから選ぶ
先述の通り、ECサイトには「自社型」と「モール型」の2種類があります。
モール型の場合はモール自体の集客力を利用できますが、自社型の場合は自社で集客を行わなければなりません。
「この代行会社はどちらのECサイト運営を得意としているか」という点もチェックしながら、依頼先を検討しましょう。
運営代行会社が強みとする業務
ECサイト運営に必要な業務はマーケティングやカスタマーサービスなど多岐にわたり、代行会社によっては取扱業務が絞られている場合もあります。
そのため、依頼を検討している会社がどのような業務を代行してくれるのか、何の業務を得意とするのかを確認しておきましょう。
同時に、自社が運営代行会社へ依頼する目的も明確化しておく必要があります。
これにより、自社と運営代行会社のミスマッチを回避することが可能です。
ECサイト運営の実績
運営代行会社の多くは、公式サイトに運営代行事例や実績などを掲載しています。
その会社はこれまでどんなサービスを提供してきたのか、自社が求めているスキルに合った実績を持っているのかなどを確認しておきましょう。
公式サイトに掲載されていなかったり、実績についてより詳しく知りたい場合は会社に直接問い合わせてみるのもひとつの手です。
サイト構築後のサポート内容
ほとんどの会社は誠実に運営業務の代行を請け負っていますが、中にはECサイトの構築のみを行ってその後の管理や適切な運営はせずに費用だけを請求する悪質な会社も存在します。
そのような会社と契約すれば、ECサイトの運営が上手くいかないまま無駄な費用だけを支払い続けることになりかねません。
運営代行会社への依頼を検討する際は、ECサイトの構築に加えてその後はどんなサポートをしてくれるのかをしっかりと確認することが大切です。
EC運用代行の費用をおさえる方法
運用代行の依頼内容を減らす
代行業者に依頼する内容を減らせば費用をおさえられます。
例えば、商品画像の撮影や商品説明の作成は自社でおこない、デザインや実装を委託するというやり方があります。
依頼内容が少なくなれば運用代行費用は下がるのは確かです。
ただし、社内リソースを割くことになるので、費用対効果を考えて決めましょう。
また、業者との連携体制や業務フローのすり合わせなどもしなければならない点には留意する必要があります。
予算を明確にする
ECサイトの運営代行業者の候補が決まっているなら、予算を明確にして相談しましょう。
予算の範囲内でできることは何かをプロに考えて提案してもらうのがスムーズです。
費用を明確にすれば、その範囲内でどのような業務を代行できるかを前向きに検討してもらえます。
予算がわからないと具体的な提案をするのが難しいので、具体的な数字を伝えて検討を依頼するのが大切です。
代行業者は成果を出してこそ信頼を勝ち取れるので、予算範囲内でできるベスト戦略を考えて提案してくれます。
相見積もりを取って比較する
運営代行では一つ一つの業務にかかる費用単価が依頼先によって違います。
相見積もりを取って比較するのは、限られた予算で大きな効果を出せる代行業者を選ぶのに効果的です。
相見積もりを取るときには依頼する業務を統一して比較するのが大切です。
具体化するのが難しいなら、数社とまずは相談を始めて具体的な提案をしてもらいましょう。
提案内容を比較して取捨選択をおこない、同じ条件で見積もりを取って比較すると費用をおさえられる依頼先を選び出せます。
ECサイト代行なら六次元がおすすめ!
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株式会社六次元では、サイトの構築から運用、物流の最適化まで、一貫したコンサルティングを行なっています。
売れる仕組みを構築し、収益性の高いECサイトを作ることを得意としています。
おすすめのポイントを詳しくご紹介します。
豊富なノウハウ
デジタルマーケティングをメイン事業としてきた六次元は、豊富なノウハウを活かした価値提供が武器です。
ECサイトのコンサルタントとして働いた経験のある代表により設立されました。
他社へのサポート実績の豊富さはもちろん、自社でもECサイト運営し、大成功を収めています。
ECサイトだけではなく、デジタルマーケティング全般に関してのソリューションを提供します。
そのため、Web広告やWebマーケティング、サイト構築など、幅広いノウハウが蓄積されています。
ECサイトの運営において、心強い存在となるでしょう。
さまざまな悩みに対応
六次元はさまざまな課題に対応できます。
ECサイトを一から立ち上げたい時はもちろん、「立ち上げたはいいものの、成果が出ない」というケースにも対応できます。
また、ECサイトをめぐる課題はクライアントの状況によってさまざまです。ここではその一例をご紹介します。
- 作業効率を上げ、より良い運営を目指したい
- 特殊なジャンルでECサイトを立ち上げたい
- マルチチャネルに対応したい
中長期的な視点のマーケティング
六次元は、「短期的に成果を出せばいい」という考え方に基づいたサービスの提供をしません。
クライアントを第一に、中長期的に成果を出す方法を考えてプランを練り上げます。
目先の利益に囚われないマーケティング支援が特徴です。
そのために、クライアントのビジネスに向き合って考える姿勢を大切にしています。
中には、クライアントの経営状態をチェックしたり、ビジネスに関するアドバイスをしたりするケースもあります。
単なる運営代行業者としてではなく、パートナーとして向き合うのです。
クライアントの立場になって本気で考えるという企業の姿勢が、六次元の大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ
ECサイトの運営代行についてご紹介しました。
仕事内容や費用といった基本的なことから、依頼する際の注意点まで、運営代行のざっくりとしたイメージがつきましたら幸いです。
六次元はECサイト運営に関するさまざまな業務に対応しています。
ノウハウに基づいた的確なプランニング・実行と、クライアントの立場となって真摯に考える心強さが特徴です。
ECサイトに関する課題や悩みを抱えている方は、ぜひご相談ください。
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