ECサイトのカゴ落ちとは?売上アップにつながる対策を解説!
ECサイトの売上アップにはカゴ落ち対策が必要です。
売上が伸び悩んでいるのはカゴ落ち率が高いのが原因のことはよくあります。
この記事ではカゴ落ちとはそもそも何かを紹介した上で、原因と対策を詳細に解説します。
ECサイトのカゴ落ちとは
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カゴ落ちとはECサイトでユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず、商品を購入しないままになってしまうことです。
商品に興味を持ってくれたのに買ってもらえないのは機会損失に他なりません。
ECサイトでは買いたい商品をカゴに入れるのが一般的ですが、それでも買わないという判断になることがしばしばあります。
カゴ落ちが起こる割合は約70%
ECサイトでカゴ落ちが起こる割合については国内外で調査が実施されていて、約70%ということがわかっています。
Baymard Instituteによって実施されている2023年の統計調査では、カゴ落ちが起こる割合は平均69.99%でした。
株式会社イー・エージェンシーによる2021年4月から2022年9月の自社調査でも64.7%がカゴ落ちをしていることが示されています。
参照:
https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
https://www.submit.ne.jp/cartrecovery/news/20221031
カゴ落ちがもたらすデメリット
カゴ落ちが起こると購買意欲を持ったユーザーを失うため、顧客獲得の機会損失になるのがデメリットです。
ユーザーによってはショッピングカートに入れるときにまだ検討段階のこともあります。
しかし、買いたいと思ってカートに入れてから、やはり買いたくないと思う原因があって削除されることもよくあります。
カゴ落ちが起こらないように対策すれば売上が伸びるのは明らかでしょう。
ECサイトでカゴ落ちする原因
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ECサイトでカゴ落ちするのはユーザーの不満が主な原因です。
商品をカートに入れた後に不満が出てきて、買うのをやめようと判断しています。
ここでは典型的な原因を具体的に紹介します。
会員登録やアカウント作成をしなければならない
購入時に会員登録やアカウント作成などの手続きが必要になるとユーザーは離脱しがちです。
購入までに手間がかかるだけでなく、個人情報管理などについて不安を覚えることが多いからです。
送料が高い・手数料がかかる
送料や手数料はカゴ落ちの理由として多いものです。
商品が安いと思ったのに追加料金がかかるとわかって買わないと判断するケースがよくあります。
合計金額がわかりにくい
送料や手数料だけでなく、クーポン利用などによる割引も含めた合計金額がすぐにわからなかったのが原因でカゴ落ちすることもあります。
最終的な決済ページが表示されるまで合計金額がわからないと、考えていたよりも高かったときに購入を断念するでしょう。
希望日時に配送できない
カートに商品を入れた後、配送についての希望を入力できるのがECサイトでは一般的です。
ショップの都合で希望日時に配送できないとカゴ落ちする場合があります。
必要なタイミングまでに配送してもらえない場合には離脱する可能性が高くなります。
希望の支払い方法を選べない
クレジットカードなどの普段から利用している決済手段を使えないとわかって購入を断念するユーザーもたくさんいます。
銀行振込や代金引換にしか対応していない、特定のカードブランドしか使えないといったときにはカゴ落ちが起こりがちです。
逆にクレジットカードにしか対応していないとセキュリティの不安があってあきらめてしまうケースもあります。
エラーが発生した
ECサイトではカートに商品を追加したときや決済手続きをしているときにシステムエラーや通信エラーが発生するリスクがあります。
手続きを進められなくなると、面倒になって再度購入手続きをしない人もいます。
特に衝動買いだったときや、他のECサイトでも買えるときにはカゴ落ちになりがちです。
購入手続きが煩雑であきらめた
カゴ落ちの原因として購入手続きが煩雑だったというケースもあります。
商品をカートに入れた後、ワンクリックで購入できれば簡単です。
しかし、実際には会員でない場合には住所や氏名などの配送先情報を入力する必要があります。
さらにさまざまなオプションを提案したり、アンケートに答えてもらったりしているとユーザーがストレスを感じて購入をやめてしまう場合があります。
ECサイトの売上アップにつながるカゴ落ち対策
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カゴ落ち対策をすればECサイトの売上アップが可能です。
ここではカゴ落ちの原因を踏まえた効果的な対策方法を解説します。
登録せずに注文できるようにする
カゴ落ちを防ぐには会員登録やアカウント作成をしなくても注文を完了できるようにしましょう。
注文後、希望に応じて会員登録やアカウント作成をできるようにしてリピーター獲得を目指すのが効果的です。
追加でかかる費用は無料を目指す
送料や手数料などが追加でかかるのに気づいて離脱されてしまわないためには、基本的に商品代金以外には費用がかからないようにしましょう。
送料を請求せざるを得ない場合には商品情報に明記して、カートに入れた後も送料込みの金額がわかるようにするのが大切です。
カートで合計金額を見やすくする
カートに商品を入れた後、決済ページに移ったら合計金額は常に表示して見やすくしましょう。
送料や手数料などの内訳も一目でわかるように記載して、不透明な部分がないようにするとユーザーが不安を抱きません。
代引き手数料などがかかる場合にも、支払い方法を変更すると自動的に合計金額が変わるようにしてわかりやすくするのが重要です。
物流の提携をして希望納期に対応する
希望日時に配送できるようにするために物流会社と提携するのは効果的な対策です。
すぐに欲しいと思うユーザーが多い商材を販売しているなら、翌日に送付できる体制を整えるとユーザーから選ばれるようになります。
決済代行サービスを利用して多様な方法に対応する
決済方法の非対応が原因でカゴ落ちにならないためには、多様な方法に対応することが必要です。
個別に契約するのは手間がかかるので、ECサイトの運営では決済代行サービスを利用すると良いでしょう。
有名なカードブランドだけでなく、コンビニ払いなどにも幅広く対応できるのでユーザーの期待に応えられます。
ECサイトのユーザビリティを重視する
ECサイトの不具合や使いにくさによるユーザーの不満に対策するには、ユーザー視点でデザインするのが大切です。
安定したシステムを整えてエラーが発生しにくくすることも重要ですが、購入に手間がかからないようにユーザーの動線設計をすることも必要です。
ユーザビリティを重視して改善を進めていきましょう。
フォローをして購入を促す
ECサイトではカートに商品を入れたとしても、まだ検討段階のユーザーもいます。
カートに商品を入れたことを忘れているケースもあるので、フォローをして購入を促しましょう。
サイトにアクセスしているユーザーにポップアップで伝えたり、会員登録をしているユーザーにメールや通知で伝えたりすると購買行動を起こしてもらえる可能性が高まります。
カゴ落ちの原因を分析して対策する
カゴ落ちが起こる原因はケースバイケースなので、対策をするときには主な原因を特定することが重要です。
ECサイトにアクセスしたユーザーのアクションを分析して、カゴ落ちが起きた理由を明確にすると効果的な対策を進められます。
複数の原因が入り混じっていることが多く、対策しなければならない内容はたくさんある場合もあります。
ユーザー行動の情報を集めて徹底的に分析し、効果の上がる対策を選んで実施すると効率的なのでおすすめです。
まとめ
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ECサイトでカゴ落ちが起こっているときには、ユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず買ってくれない原因があります。
70%近くがカゴ落ちしている状況を踏まえて、少しでもカゴ落ち率を下げる対策を立てるのはECサイトの売上アップには欠かせない視点です。
商品に興味を持ったユーザーがカゴに入れた後、不満を感じずに購入を終えられるようにすればカゴ落ち率は下がります。
ユーザビリティを重視してECサイトを設計し、カゴ落ちが起こりにくいサイトを作り上げていきましょう。
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