Googleリスティング広告の費用相場や費用対効果をあげる方法◎

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リスティング広告を活用しようと思ったときにGoogle広告ではどのくらいの費用がかかるのかが気になる方も多いでしょう。この記事ではGoogle広告の課金形態について解説し、リスティング広告の運用にかかる費用の相場を紹介します。リスティング広告の利用を検討する際にはぜひ参考にして下さい。

 

リスティング広告の特徴

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リスティング広告は検索エンジンによって提供されている広告枠を利用し、ユーザーの検索結果の画面に表示できる広告です。広告費用をコントロールしながら、ユーザーの意図に沿った広告を配信しやすいのが特徴で、Webマーケティングにおける広告運用の主役となっています。

 

GoogleとYahoo!が主流の媒体

リスティング広告ではGoogleとYahoo!が媒体として主に用いられています。検索エンジンとして世界でも日本でもシェアが最も広いのがGoogleです。日本ではYahoo!が二番手を占めていて、厚いユーザー層があることからリスティング広告の出稿先としても人気があります。
GoogleとYahoo!ではどちらも独自のシステムでリスティング広告サービスを提供しています。費用だけでなく検索エンジンのユーザー層も異なるため、リスティング広告を運用する目的に応じて選ぶことが大切です。

 

Googleリスティング広告の課金形態

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リスティング広告にかかる費用は、「クリック課金制」と「オークション制」で決まります。これらの仕組みについて押さえておきましょう。

 

クリック課金制とは

クリック課金制とは、ユーザーが広告をクリックして初めて費用が発生する仕組みです。検索結果に表示されただけでは費用は発生しません。1クリックあたりの単価は商品やサービス等によって異なり、おおよその単価の目安は「Googleキーワードプランナー」等を通じて把握することが可能です。つまり、Googleでのクリック課金制では1クリックあたりの単価の相場が高ければ高いほど広告予算は増える傾向にあります。

 

オークション制とは

オークション制とは、その名の通りリスティング広告における1クリックあたりの単価がオークション形式で決まる仕組みです。広告を出したい企業は、指定のキーワードで検索をされた際のクリック単価の最高額を入札で示します。そして、そのクリック単価や広告の品質を基に掲載順位が決まります。

つまり、オークション制では、同じキーワードで広告を出したい競合が多ければ多いほど競争率が高くなり、提示したクリック単価が高いほど広告回数が増え有利になりやすいということです。逆に、クリック単価が低ければ掲載順位が低くなり、ユーザーの目に止まる可能性が低くなります。

 

なお、Googleリスティング広告のオークションでは「セカンドプライスオークション」という仕組みを導入しています(2023年4月現在)。簡単に説明すると、1番高い入札額をつけた人が、2番目に高い入札額+1円を支払う方法です。

 

Googleリスティング広告の費用相場

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リスティング広告を始めたいときには予算の策定が課題になります。ユーザーがクリックすると課金されるとなると、莫大な費用がかかるのではないかと不安になることもあるでしょう。Google広告でリスティング広告を出すにはいくらくらいの費用がかかると想定すれば良いのでしょうか。

 

Google広告の平均の費用は月額30万円程度

Google広告の費用は平均的に見ると月額30万円程度と言われています。Googleではリスティング広告以外にもディスプレイ広告や動画広告、アプリキャンペーンなどに出稿することもできて、さまざまな広告を並行して運用していることも少なくありません。

リスティング広告だけに限定すると20万円~30万円程度で運用を始めているケースが多いと言われています。広告予算との兼ね合いも考慮しながらリスティング広告の運用を続けて費用も最適化するのが一般的です。結果として10万円~40万円程度の月額費用で運用している傾向があります。

 

リスティング広告の予算は自由に決められる

リスティング広告では予算の上限と入札の単価を設定できるため、自由に費用をコントロールできます。30万円の広告予算を立てられなければリスティング広告を始められないというわけではありません。リスティング広告は1円からでも始められるという話も流布しているほどに自由度が高く、予算の都合と広告の効果を考えて運用方策を検討することができます。

リスティング広告の予算を上げると、入札単価を高くして広告ランクを上げられます。経済順位を上げにくいビッグワードでも上位に入れる可能性が高くなるでしょう。予算が十分にあればクリックが増えてきても上限に到達せず、機械を損失するリスクもなくなります。

しかし、むやみに予算を上げると費用対効果が低下します。クリック単価が低くても十分数の集客ができる場合もあるからです。日予算の上限を定めて1日あたりのクリック数やコンバージョン数をコントロールしないと製品の製造やサービスの対応が間に合わないこともあるでしょう。広告の予算や費用は自社に合わせて調整するのが大切です。

 

Googleのリスティング広告費用の決め方

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Googleでリスティング広告を出すときには予算をどのようにして決めたら良いのでしょうか。ここではリスティング広告の費用はCPC課金ということに基づいて、リスティング広告の基本的な費用の決め方を紹介します。

 

リスティング広告を出稿する目的を決める

費用や予算を決めるためには、リスティング広告も目的を考えるのが重要です。リスティング広告のクリックを通して集客をしたい、ランディングページからの問い合わせ件数を増やしたい、売上高を伸ばしたいというのが典型的な目的でしょう。目的に応じて数字による目標を定めます。クリック数、問い合わせ件数、売上額を具体的に目標数値として決めるとリスティング広告の費用を計算できます。

 

平均クリック単価と目標クリック数から計算する

CPC課金では単純に考えると平均クリック単価とクリック数の掛け算で広告費用を計算できます。そのため、目的がサイトへの集客で目標クリック数が決まっているなら予算は簡単に決まります。

問い合わせ件数で目標を立てた場合にはコンバージョン率のデータが必要になります。これから問い合わせ用のランディングページの運用を始める場合には1%などといった仮定を立てて試算してみても良いでしょう。目標クリック数は目標問い合わせ数をコンバージョン率で割った値です。平均クリック単価をかければ広告費用の予算を計算できます。

目標売上額を定める場合には客単価の情報も必要です。目標クリック数は目標売上額を客単価で割り、さらに成約率で割った値になります。平均クリック単価をかけると広告予算していくら必要かがわかります。

 

リスティング広告を運用して調整する

リスティング広告の全体予算は目標数値に基づいて計算するのが合理的です。ただ、実際にリスティング広告の費用は運用の仕方によって変わります。予算の上限を設定するとそれ以上の費用がかかることはありません。しかし、予算の上限に必ず到達するわけではなく、ユーザーがクリックしなかったら費用は全く発生しないことになります。

リスティング広告は運用をしてクリック単価や日予算を調整し、目的の達成に近づいていくことが大切です。広告の配信回数が少なくてクリックに至っていないなら広告ランクを上げるために入札単価を上げるか、広告の品質を向上させなければなりません。日予算に到達している日とクリックがほとんどない日で波があるときには、日予算を上げて機会損失を避けることが重要になります。

入札単価や日予算を調整したら効果測定をおこなって目標数値に近づいているかを判断します。このような試行錯誤を通して費用対効果の高い予算の運用の仕方を見出すのがリスティング広告では重要です。目標から決めるのはあくまで全体予算であり、運用によって費用は調整していくものだと考えましょう。

 

Googleリスティング広告の予算や費用は代理店に相談するのも手

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Google広告のリスティング広告はCPC課金なので費用が発生するルールはわかりやすいでしょう。平均クリック単価やコンバージョン率などがわかれば予算を計算するのも比較的簡単です。ただ、広告の予算を考える段階でもコンバージョン率が何%と想定したら良いのか、平均クリック単価がどのくらいになるのかといった疑問も生じるでしょう。

Googleでは広告主向けにキーワードプランナーを提供していて、キーワードごとに上限クリック単価から費用を計算することもできます。平均クリック単価も個々のキーワードごとにわかりますが、どのキーワードにしたら費用対効果が上がるのかがわからずに悩みがちです。

リスティング広告を始めようとして予算や費用の問題を抱えたときには広告代理店に相談するのも手です。リスティング広告の運用を手掛けてきた広告代理店にはノウハウがあるため、商品やサービスの性質に応じて適切な予算を提案できます。予算に合わせた運用を依頼することもできるので、Googleのリスティング広告の利用を始める際には相談を持ち掛けてみましょう。

 

代理店に依頼する場合は手数料がかかる

リスティング広告の運用に悩んだ際は、代理店への依頼という方法もあることをご紹介しました。しかし、代理店に依頼する場合はその費用も予算に入れて検討しなければなりません。代理店に依頼した場合の手数料は、「広告費」の他に「運用手数料」や「初期費用」が含まれます。

 

初期費用は、一般的には3万円~10万円の範囲内で設定しているケースが多いです。依頼先によっては無料となっていることも。この費用は、リスティング広告の運用を始めるにあたって、開始までの準備に必要な費用が充てられます。

 

運用手数料は、リスティング広告運用を依頼している期間中、継続的に支払う費用です。費用の計算方法は依頼先によって異なりますが、料率制では広告費の20%程度が一般的です。成果報酬型の場合は、コンバージョン数に基づいて計算されるため、費用の目安は一概には言えません。

 

広告費は、GoogleやYahoo!などに対して支払う、リスティング広告の費用です。先ほどご紹介したように、10万円や30万円など、目的や扱う商材、業種などによって設定する金額は変わってくるでしょう。

 

Googleリスティング広告の費用対効果をあげる方法

限られた予算内でもGoogleリスティング広告の効果を高めることはできるのか、気になるでしょう。効率的に成果を高めるポイントを押さえて実践しましょう。

 

キーワードの設定を厳選する

せっかく広告をクリックされても、ユーザーのニーズとは違う場合はコンバージョンにつながりません。こうしたミスマッチを防ぐために、除外キーワードを設定しておくことはとても重要です。除外キーワードの設定により、意図したターゲット以外のユーザーからのクリックを防ぐことができます。また、検索ボリュームの大きいキーワードは、競争率が高くなり、費用を抑えながら運用したい場合は不利になる可能性も考えられます。そのため、ロングテールワードの活用でユーザーの目に触れやすくするなどの工夫もおすすめです。

 

マッチタイプの活用で費用対効果を高める

マッチタイプとは、ユーザーが検索するキーワードにどの程度該当するかで広告を配信する対象を決める仕組みを指します。選択できるのは、「部分一致」、「絞り込み部分一致」、「フレーズ一致」、「完全一致」の4種類。部分一致では、ユーザーが検索したキーワードと関連性があると判断された場合に広告が配信されるのに対し、完全一致では設定したキーワードとユーザーが検索したキーワードが全て一致しないと表示されません。どのタイプを選ぶかによって、無駄な広告費を削ることが可能です。

 

配信対象を限定する

商品やサービスのターゲット層や配信エリアが限定されているのであれば、あらかじめ配信対象を絞っておくのも1つの方法です。例えば、北海道限定のサービスを展開している会社なら、北海道以外のエリアへの配信を除外するといった方法です。配信対象は、エリアやターゲット層だけでなく、時間帯まで設定することが可能です。しかし、本当に除外しても良いのかという点には、慎重な判断も要します。

 

広告ランクを上げる

リスティング広告で有利になる条件は、クリック単価ばかりではありません。広告の品質が高いと認められることも大事なポイントになります。ユーザーのニーズを満たすような内容かどうか、こまめに見直し分析し、改善していくことも必要でしょう。必要に応じて広告オプションを活用し、ユーザーの目に触れやすくすることも大事です。

 

ランディングページはユーザーファーストで

広告をクリックした後、ユーザーが最初に目にするページをランディングページと呼びます。このページで表示される内容が、広告で想定した内容と違う場合、ユーザーは早々に離脱してしまうでしょう。ランディングページは、ユーザーのニーズを満たし、分かりやすいものを用意しましょう。

 

まとめ

リスティング広告はクリックごとに費用がかかるCPC課金で、Googleなら平均すると月30万円くらいの広告費が使われています。予算の上限も入札単価も自由に設定できるため、少額からリスティング広告の運用を始めることが可能です。ただ、入札単価は高すぎても低すぎても成果につながりにくく、予算の上限も低くすると機会損失につながります。

Google広告でリスティング広告にかける費用は運用しながら調整するのが大切です。広告の予算として確保できる金額を考慮しつつ、リスティング広告による成果を大きくできるようにしていきましょう。Googleのリスティング広告にかかる費用を抑えたいときには広告代理店は頼りになるサポーターになります。不安がある際には広告代理店に連絡してからリスティング広告の運用を始めましょう。

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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