楽天市場では39ショップになるとユーザーから選ばれやすくなるメリットがあります。ただ、経営者としては送料を負担しなければならないので注意が必要です。この記事では39ショップにおける配送設定・同梱設定について知っておくと役に立つポイントをまとめました。39ショップになると抱えがちな送料の問題を解決する方法も紹介するので活用してください。

楽天市場の39ショップの基本ルール

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楽天市場の39ショップがユーザーに選ばれるのは、ユーザー視点でメリットが大きい基本ルールが設けられているからです。ここでは楽天市場の39ショップについて簡単に特徴を解説します。

一定額以上の購入時に送料無料になる

39ショップとして申請したショップではユーザーが一定額以上の購入をすると送料無料になるのが特徴です。一般的には対象商品の購入金額が税込3,980円以上になると送料無料になります。例外は沖縄・離島などの一部地域で、税込9,800円以上の購入で送料が無料になります。北海道は一部の地域を除き、3,980円以上の購入をすれば送料がかかりません。ECショップ側は逆に送料を負担しなければならないので注意が必要です。

送料無料ラインに到達しない場合は送料を請求できる

39ショップはユーザーの購入金額が送料無料ラインに到達した場合には送料無料で配送しなければなりません。しかし、送料無料ラインに満たなかった場合には送料を請求できます。少額の購入のときには大きな送料を負担しなくて良いので安心です。請求する送料の金額は自由に設定することができます。

送料無料ライン対象商品として検索できる

39ショップになると送料無料ライン対象商品としてユーザーに検索してもらえます。ユーザーにとっては送料無料にできるチャンスがある商品なので、対象外商品と比較すると魅力があります。楽天市場では送料無料ライン対象の39ショップの商品だけを絞り込める検索機能があるので、送料にこだわりがあるユーザーに商品を見つけてもらいやすくなるのが特徴です。

送料無料ラインの対象外がある

39ショップの送料無料ラインには対象外になる条件が定められています。配送方法によって送料無料ラインの対象の可否が異なります。以下に該当する場合には送料無料ラインの対象外として別途計算される仕組みです。

楽天39ショップの配送設定の注意点

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楽天市場の39ショップとしてECを運営するときには配送設定に自動設定の対象になるものと、手動設定が必要なものがある点に注意が必要です。ここでは39ショップでの配送方法による違いを解説します。

自動設定対象の配送方法

送料無料ラインの対象として自動設定されるのは以下の配送方法です。39ショップでは以下の配送方法の場合には一定額以上の購入時には自動で送料無料になります。

手動設定が必要な配送方法

39ショップでも以下の配送方法については手動設定をしないと一定額以上の購入でも送料無料になりません。配送料が高くなるケースなので送料無料ラインの対象外にするのが標準設定になっています。

大型宅配便やクール便についても税込3,980円以上（沖縄・離島等では9,800円以上）のときに送料無料にするには、高額購入割引特典の設定が必要です。高額購入割引は任意の購入金額に対して送料無料の対応をする設定方法です。3,980円と設定することも、他の金額をボーダーラインにして送料無料設定をすることもできます。

39ショップの配送設定・同梱設定で注意すべきケース

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39ショップでは受注管理をする上で注意すべきケースがあります。配送設定や同梱設定にかかわる重要なポイントを紹介するので参考にしてください。

沖縄・離島宛のクール便・大型宅配便の注文を受けたとき

沖縄や離島を配送先とするクール便・大型宅配便の注文を受けたときの対応を考えることが必要です。クール便・大型宅配便についても39ショップと同様の送料無料ライン設定をするときには高額購入割引を設定しなければなりません。高額購入割引は沖縄・離島も対象になるため、3,980円以上で送料無料にしたときには本州・北海道・沖縄・離島などで一律3,980円以上の購入では送料が無料になります。

39ショップの基本ルールでは沖縄・離島は9,800円以上の購入で送料無料です。ルールを統一する形でクール便・大型宅配便の対象商品を販売するときには、沖縄・離島宛の場合には送料が異なることを明記して対応する必要があります。

単品配送設定の商品とクール便・大型宅配便の同時購入のとき

単品配送設定をして同梱できない商品があるときにも注意が必要です。クール便・大型宅配便について高額購入割引を設定している場合には、単品配送設定をした商品とクール便・大型宅配便をユーザーが同時に購入して合計金額が一定額以上になると送料無料の表示になります。ただし、39ショップでもクール便・大型宅配便の単品配送設定をしていない場合には問題になりません。単品配送設定の商品と通常の宅配便で配送する商品を同時に購入した場合にも別計算されます。

単品配送と他の商品の同時購入ではそれぞれに対して送料がかかるため、負担が大きくなります。商品ページに注意書きをして適切に対応するのが大切です。

複数個口で購入金額が送料無料ラインを超えたとき

39ショップでは複数個口になったとしても購入総額が送料無料ラインを越えていると送料無料になります。サイズや重量の関係で複数個口にせざるを得ない場合もありますが、39ショップでは1個口分だけでなく完全に送料を無料にする仕組みです。クール便・大型宅配便の高額購入割引を設定していない場合でも個口数に関係なく無料の表示になるので注意が必要です。

複数個口になった場合には1個口分の送料のみ無料にするといった表示をして対応することはできます。複数個口になるケースを具体的に示しておくとユーザーとのトラブルになりにくいでしょう。

39ショップの送料問題の対策

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楽天市場では39ショップになるとメリットがあるのは確かですが、配送設定の兼ね合いで送料の問題が起こるのはデメリットです。しかし、沖縄・離島宛のクール便・大型宅配便の送料無料条件や複数個口の配送時の送料などをすべて自社が負担しなければならないわけではありません。39ショップの送料問題は対策できるので具体的な方法を紹介します。

注文確認時に送料の金額修正をする

注文内容を見て確定する前に送料の金額を修正すれば問題ありません。上述のように本来なら送料がかかる場合でも楽天市場のシステム上の都合で送料無料と表示されてしまう場合があります。ユーザーに送料がかかる旨を連絡して承諾を取り、送料の金額修正をしてから注文確認を完了すれば送料を請求できます。39ショップの送料問題を知っていると負担が大きくなるからやめようと思いがちですが、適正な送料を請求できるので心配ありません。

商品ページに注意書きをする

ユーザー視点では送料無料と表示されたから注文したのに、金額を修正されてしまうと不快に思うこともあります。楽天市場の39ショップになって送料変更をする可能性があるときには商品ページに注意書きをして、ユーザーが理解した上で注文を出せるようにするのが大切です。同梱商品のパターンや配送先について例示して、送料が修正される場合を明記しましょう。北海道や沖縄の送料問題についてはプルダウンメニューで了承を得てから注文できる仕組みにするのも良い方法です。

まとめ

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楽天市場の配送設定・同梱設定は39ショップになると複雑になります。ユーザーエクスペリエンスを良好に保ちつつ、自社の送料負担を減らしてEC運営をするためには適切な設定とユーザーへの注意書きが不可欠です。そして、送料無料にする前提で利益を得られるように商品のプライシングをすることも欠かせません。配送方法によらずに送料無料になるのはユーザーにとってはメリットで、購買機会を増やせる要素になります。商品価格を適切に設定して、ユーザーに選んでもらえるEC経営をしていきましょう。