楽天ECの分析方法は?RMSの活用のやり方を解説!
目次
楽天ECの運営ではさまざまな施策の効果を分析して改善を図るのが重要です。楽天ではRMSを利用して多角的な分析をすることができます。この記事ではRMSでできる分析の内容と重要なポイントをまとめました。楽天に出店して売上を伸ばすためにはRMSによる分析が欠かせません。今後の実績を上げる分析のノウハウを紹介するので参考にしてください。
楽天ECではRMSでデータ分析が可能
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楽天ECでは出店すると管理ツールのRMSを無料で利用できます。RMSにはR-Karteと呼ばれる分析ツールが搭載されているので、エンジニアとしてのスキルがなくてもEC経営に必要なデータを取得して分析をすることが可能です。ここでは楽天ECの経営で重要なデータ分析の項目として、店舗カルテと広告プロモーションメニューについて解説します。
楽天の店舗カルテで分析できること
RMSのデータ分析では店舗カルテを利用すると店舗経営の基本情報を一目で確認できるだけでなく、詳細データの分析もおこなえます。店舗カルテで簡単にできる分析対象は、楽天の掲げる売上の公式(売上=アクセス人数×転換率×客単価)に関連する4項目です。
- 売上
- アクセス人数
- 転換率
- 客単価
店舗カルテを表示すれば当日の実績と前月比・前年比を一目で確認できます。毎日の売上などのデータも一覧表示されるので時系列的な推移を追うことが可能です。また、RMSでは以下のような詳細なデータ分析のメニューも用意しているので、詳細な分析をして経営改善を目指せます。
- アクセス
- 流入分析
- 売上分析
- 販促効果測定
アクセス・流入分析では店舗全体・商品ページ・カテゴリページ・スマホトップページなどのページ別の分析や、検索キーワードによる分析に対応しています。具体的な施策を考える際には店舗カルテの内容だけでは不十分なので、課題を見つけるために詳細を分析しましょう。
楽天の広告プロモーションメニューで分析できること
楽天広告を出稿している場合には広告効果もRMSで分析できます。広告・アフィリエイト・楽天大学の広告(プロモーションメニュー)を参照すると広告の運用実績のデータを手に入れられます。代表的な分析対象として挙げられるのは以下のような項目です。
- 有効予算の消化率
- ROAS
- CTR
- クリック数
- CPC
- CVR
- 顧客種類(新規・既存)
広告のパフォーマンスレポートではCTRやクリック数などの詳細を時系列データとして取得できます。一覧表として表示できるだけでなく、出力して分析することも可能です。楽天で運用型広告を出稿しているときや、ディスプレイ広告を出しているときにはコストパフォーマンスを上げるのに分析が必須なので活用しましょう。
楽天のRMSで分析すべきポイント
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楽天ECの売上を伸ばすにはRMSで定期的に分析して改善点を見出すことが重要です。基本的には毎日分析をして改善の可能性を探っていくのが理想的ですが、あらゆる項目をすべて分析するのは容易ではありません。ここでは特に分析を通して楽天ショップの経営改善を目指せる項目と分析のポイントを紹介します。
アクセス数
アクセス数は楽天で売上を伸ばすための基本項目なので徹底した分析が必要です。サイトへのアクセスが増えていかなければ売上はなかなか伸びません。アクセス・流入分析を参照すると店舗全体でのアクセス人数の推移を見て取ることができます。商品ページのアクセス分析をすると流入経路になっている商品を特定できるので、プロモーションに活用して売上を伸ばすといった戦略を立てられます。楽天では検索流入がメインなので、アクセス数に悩みがある場合にはキーワード対策をすることが重要です。
キーワード
参照元・キーワード分析を活用して検索キーワードの特定とSEO対策を進めるとアクセス数の向上につながります。商品ごとに検索キーワード・アクセス数・転換率の分析ができるだけでなく、楽天での検索順位も確認可能です。検索上位になっている商品を増やすことを目指すと売上が伸びやすくなります。
RMSでは商品別に「アクセス数を増やそう」「転換率を上げよう」という形でアクセス増加のためのガイドを出しています。良好な結果を出している場合には「Good」と評価されるので参考にしましょう。アクセス数が少なくても検索されているキーワードに対策をすれば売上につながるチャンスがあります。ユーザー視点で見つけてもらいやすいキーワード対策をした商品ページにしていきましょう。
転換率(CVR)
転換率は商品ごとに分析するのが効果的です。商品ページの分析をして転換率を上げる施策を進めていきましょう。商品ページごとに売上の公式に基づく売上・売上件数・アクセス人数・転換率・客単価を確認できます。顧客属性やデバイスによる違いも比較検討できるので、ターゲットの見誤りがないかも分析して改善を図るのが大切です。
アクセス人数が多いのに転換率が低い商品ページは改善の余地が大きいでしょう。商品ページにアクセスしたのに買いたくないと思われてしまっていると認識して、徹底したプロモーションをするのが大切です。商品の情報量が少ない、画像が少なくて魅力が感じられない、購入によるベネフィットがわからないというのがよくある問題です。転換率の向上には試行錯誤が必要ですが、ユーザー視点で「あったら欲しい」と思う情報をわかりやすく示して改善に努めましょう。
客単価
客単価は競合他店との競争を意識して分析しておくと良い項目です。楽天では型番商品なら同一商品、オリジナル商品でも類似商品を取り扱っている店舗がほぼ確実に存在します。客単価を上げることを目指すことも重要ですが、客単価の高い競合店舗とデータを比較して分析すると新しいインサイトが生まれる可能性があります。月商別平均値の分析は効果的なアプローチです。楽天での同じサブジャンル内で同じ月商範囲の店舗との平均値比較ができます。
RMSでは商品ページごとに客単価を算出することもできるので、消耗品の販売をするときには積極的に活用しましょう。同一商品をまとめ買いしてもらえれば売上は飛躍的に上がります。まとめ買いされている商品があったら、まとめ買い特典を設けてプロモーションをすることも可能なので、ページ客単価のチェックも怠らないようにしましょう。
広告運用効果
楽天広告を運用しているときには分析を通してコストパフォーマンスを上げることが欠かせません。特に運用型広告を出稿している場合には、ターゲットや予算を最適化しなければ費用が無駄にかかってしまいます。RMSのプロモーションメニューでは広告効果の詳細を分析できます。広告効果が上がっているのに広告予算の不足によってプロモーションが途絶えてしまう場合もあるので注意しましょう。
RMSでは実績、ROAS、有効予算については日々確認するのが大切です。また、個別のクリック数やCPC、CVRも確認して、効果の上がっている広告を厳選して出稿を継続したり、効果の上がっていない広告の内容を改善したりするとコストパフォーマンスが上がります。
まとめ
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楽天ECの分析に必要なデータはRMSを使用すればほとんど取得できます。RMSの店舗カルテだけでも売上につながるアクセス人数・転換率・客単価の時系列データを取得して分析できるので、今後のEC運営の方向性を考えることが可能です。楽天広告を運用してプロモーションをしているなら、RMSで広告効果も分析しましょう。分析結果を踏まえて施策を講じていけば楽天で売上を伸ばしていけます。
分析のやり方に不安がある、分析をする時間を確保できない、分析しても具体的な対策を考案するのが難しいという場合もあります。六次元では楽天ECの分析と戦略の提案・実行をプロとして取り組んでいますのでぜひご相談ください。
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