楽天市場の出店で注意すべきポイントを徹底解説!

公開日

楽天市場に出店する前に知っておきたい注意点

出典:https://www.shutterstock.com

 

ここでは楽天市場に出店するときに注意すべき理由を要点ごとに解説します。

 

出店・開店前に審査がある

楽天市場は自由に登録して出店できるサービスではなく、審査があるので注意が必要です。まず事業主として楽天に登録するための出店審査があります。必要書類を提出して審査を受けて合格するとRMSを利用できるようになります。そして、RMSを使って店舗を作ったら開店前審査を受けなければなりません。店舗ページや登録商品などの内容がガイドラインに反していないかどうかを確認されます。審査対策をしていないといつまでも出店できないことになる場合もあります。

 

店舗開設に時間がかかる

楽天市場は審査がある影響で出店に時間がかかるので気を付けましょう。2度の審査は即時でおこなわれるわけではありません。トータルで1ヶ月~2ヶ月かかるのが目安で、トラブルがあると3ヶ月以上かかる場合もあります。出店審査・開店前審査のそれぞれについて2週間から1ヶ月で審査結果が通知されるというのが目安です。出店審査を通過した後に開店準備をするのに数週間かかるとすると3ヶ月くらいはかかると考えた方が良いでしょう

 

違反点数制度がある

楽天市場には独自のガイドラインがあって違反点数制度を設けている点に注意する必要があります。違反点数制度とは禁止商材や禁止行為に抵触した店舗を取り締まるために設けられた制度です。楽天市場がモニタリングを実施して、ガイドラインに違反する行為が見受けられたときには修正対応をします。そして、修正対応に対して判断結果の通知と違反の程度に応じた加点をしていく仕組みになっています。合計点数が大きくなると以下のような罰則があるので注意が必要です

  • ランキング掲載制限
  • 検索表示順位ダウン
  • 一部媒体掲載制限
  • 一時改装中処理
  • 講習の受講義務の発生
  • 違約金の支払い
  • 契約解除

出店の料金負担がある

ECモールの中でも楽天市場は出店の料金負担が大きく、利益を出しにくい傾向があります。想定したほどの利益が出ないばかりか、赤字になって儲からない場合もあるので、気を付けましょう。商品のプライシングが重要です。

 

競合が多く戦略が必要

人気の高い楽天市場は5.6万以上の店舗が出店している巨大ECモールで、型番商品も非型番商品も取り扱っている店舗が多数あります。AmazonやYahoo!ショッピングに比べると店舗数は少ないですが、SPUなどの楽天会員特典が豊富なので固定ユーザー層が多いECモールです。今後も競合が増えていくことを考慮して戦略を立てて店舗運営をしていかなければ赤字経営になるリスクがあります

 

ユーザー情報を取得しにくい

楽天市場はユーザー情報を取得して販売戦略を立てるのが難しいのが特徴です。楽天市場ではユーザーの個人情報保護を重視しているため、販促に活用できるユーザーの連絡先などの情報を取得することは基本的にできません。ユーザーが直接連絡した場合にはメールアドレスや電話番号などの取得が可能ですが、ユーザーが楽天市場上の問い合わせサービスを利用した場合にはシステム上でしか連絡を取れません。販促も顧客フォローも楽天サービスを利用することが原則になるので注意が必要です。

 

楽天市場で注意したい具体的な9つのポイント


出典:https://www.shutterstock.com

 

楽天市場に出店するときには9つのポイントを押さえておくと成功しやすくなります。出店のタイミングで対策をしておくと安心です。ここでは注意した方が良い9つのポイントについて詳しく解説します。

 

楽天市場の出店スケジュール

楽天市場に出店するには2度の審査通過をしなければならないので、出店スケジュールを立てることが不可欠です。審査書類を用意して出店を申し込むのにかかる期間、審査結果を受けて店舗の作り込みや商品登録をする期間、オープン審査を経て開店するのに必要な期間を考えて、出店予定日に間に合うようにスケジュールを立てましょう

 

出店前審査が通らなかったときには問題点を調査して改善した上で再審査を申し込まなければなりません。確実に出店できるようにガイドラインを隈なくチェックして、トラブルにならないように注意しましょう。

 

出店目標に応じたプラン選定

楽天市場に出店するときには目標を立ててプランを選定しましょう。楽天市場ではがんばれ!プラン、スタンダードプラン、メガショッププランの3つの出店プランが用意されています。月額出店料、システム利用料、登録可能商品数、画像容量などに違いがあるため、最適なプランを選ぶのが重要です。目標売上高や販売予定の商品数、画像による販促の方針を考慮して選ぶと費用対効果が上がります。プランによって固定費だけでも税抜19,500円~10万円の幅があるので注意が必要です。

 

販売する商品の選定

楽天市場では商品の選定に注意しましょう。楽天市場では取扱禁止商材と事前審査商材がガイドラインで定められています。禁止商材は法令による規制がある商品や危険物などですが、事前審査商材は多岐にわたっています。事前審査商材に該当する場合には出店審査の時点で確認書などの書類の作成・提出が必要になるので注意が必要です。例えば、以下のような商材については事前審査を受けなければなりません。

  • 医薬品
  • 医療機器
  • 医薬部外品
  • 化粧品
  • 健康食品
  • おせち料理セット
  • 酒類
  • ライセンス関連商材(ブランド品を含む)
  • 古物
  • 金券
  • 役務提供
  • 回線契約
  • 直送品

楽天側の精査が必要なので審査期間が長くなる場合もあります。虚偽の申請をするとトラブルになるので厳禁ですが、あえて審査負担が大きい商材は取り扱わないようにするのも賢い方法です。

 

商品に応じた法律対応

取り扱う商品が決まったら法律対応を出店に先んじて進めておくのが大切です。楽天市場では取扱商材に応じて必要な営業許可や資格を取得していることを審査で確認しています。中古品を取り扱うなら古物商許可が必要です。食品や酒類、医薬品などの販売でも許可や資格がなければ出店できません。

 

また、商品によって特別な法律対応が必要な場合もあります。例えば、医薬品や化粧品、ダイエット食品や健康器具などの販売では薬機法(旧薬事法)や健康増進法に対応することが求められます。取り扱う商品が法律によって規制を受けている場合には適切な対応を取らなければ違反になるので気を付けましょう。

 

店舗・商品ページのデザイン

楽天市場では店舗ページや商品の個別ページの設計に十分な注意が必要です。楽天市場の店舗運営に関するガイドライン・各ジャンルに関するガイドラインガイドライン・その他に詳細が記載されていますが、ページデザインに問題があると審査が通らない・違反点数が加算されるといったトラブルになります。

 

例えば、「ご注文はお電話で」と書くだけでサイト外取引誘導になってしまいます。自社の公式サイトを記載することも禁止です。店舗紹介文やロゴなどについてもガイドラインが設けられています。店舗・商品のページ作成では徹底してガイドラインを読み込んでからデザインするのが大切です。

 

商品のプライシング

出店して利益を得るためには商品のプライシングが重要になります。商品の料金設定を誤ると売れない・赤字販売になるといった問題が起こるので細心の注意を払う必要があります。楽天市場では出店料やサービス利用料などの多岐にわたるコストがかかることに加え、競合が多くて競争が激しいからです。利益率や原価率を考慮しつつ、競合の価格を調査して料金設定をすることが欠かせません

 

商品の送料設定

楽天市場では送料設定についても気をつけた方が良いでしょう。配送地域によって送料を決めたり、39ショップになって一律で3,980円以上なら送料無料としたりする方法があります。送料無料になるのはユーザーにとってメリットですが、自社にとっては送料を負担しなければならないのでコストアップになります。クール便や大型宅配便では送料が高いのでさらに負担が大きくなるでしょう。利益を出しつつユーザーから選ばれる送料設定をするのが重要です。

 

複数商品購入時の同梱設定

楽天市場での商品購入では複数のまとめ買いをすることがよくあります。同梱設定についても考慮することが楽天市場に出店するときには不可欠です。39ショップに登録すると同梱商品がたくさんあって複数個口になるときにも送料無料になってしまいます。クール便などの高額購入特典設定をして送料無料対応をした場合にも同様です。送料がかかる条件を商品ページに表記し、ユーザーが納得の上で注文する仕組みを整えれば送料請求は可能なので対策をしておきましょう。

 

楽天市場のセールへの対応

楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどの楽天市場でのセールが開催されるときには対応が必要です。対応内容とセール前の費用負担についても考慮してから出店しましょう。楽天市場のセールを狙って購入するユーザーはたくさんいます。買い回りでは1店舗あたり1,000円以上の購入が必要で、送料は購入金額に該当しません。送料無料で1,000円の商品をセールに合わせて販売すると選んでもらえる可能性が高くなります。

 

セール開催に合わせて対応が必要なので運用コストを考慮することは不可欠です。セール時の競合の動向も調査して、ユーザーに選んでもらえる料金設定や販促戦略を考える必要があります。楽天市場のセールを生かす戦略を立てるのは利益を上げるのに直結するので出店する際には考慮しておきましょう。

 

まとめ

出典:https://www.shutterstock.com

楽天市場に出店する際には楽天市場の独自ルールや出店料の高さなどに注意して対策を立てることが必要です。審査期間も長くなりがちなので、出店スケジュールを立てて計画的に進めるようにしましょう。楽天市場では競合との競争に勝ち抜く戦略も立ててEC運営をすることが欠かせません六次元では楽天市場に出店して利益を得るためのノウハウを持っていますので、出店不安がある際にはぜひご相談ください。ご相談は無料です

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

資料ダウンロードはこちら

1,000本以上の広告を運用してきた代理店が教える『WEB広告運用3つの超基本』

WEB広告は、掲載場所や期間などが固定されている純広告とは違い、仮説検証を繰り返して、改善していく運用型の広告になります。こちらの資料ではその際、大切となる重要な3つの軸をご紹介!

フォームに必要事項をご記入いただくと、無料で資料ダウンロードが可能です。






    資料をダウンロード頂いた方に、弊社からご提案のメールかお電話をさせていただく場合がございます。以下のいずれかにチェックを入れてください。(複数可)

    プライバシーポリシーに同意いただけましたら、チェックをお入れください。

    (必須)

    © rokujigen. All rights reserved.