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IPコラボのメリットは?IPとは何かからわかりやすく解説!

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IPコラボの話題を目にして興味を持っている人もいるでしょう。

IPビジネスの時代になり、コラボ商品やコラボ作品の開発もよく進められるようになりました。

IPコラボにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事ではIPとは何かという点から説明を始めて、IPコラボのモデルや魅力をわかりやすく解説します

 

IPとは


出典:https://www.shutterstock.com

IPコラボについて理解するにはIPとは何かをまず理解する必要があります。

IPとは知的財産(Interectual Property、知財)の略称です

知的財産とは知的活動によって創出された作品やアイデアなどのうち、財産としての価値を持つものを指します。

例えば、オリジナルの小説や作曲した音楽などが該当しますが、新しいアイデアやノウハウについても知的財産になります

 

特許や実用新案、意匠や商標として登録すればそれぞれ特許権、実用新案権、意匠権、商標権が認められます。

しかし、このような登録をしなかったとしても文芸作品や美術品、学術論文やコンピュータープログラムなどの創作物には著作権があり、IPとして保護される対象です。

 

IPは第三者が無断で利用することはできません。

特許権や実用新案権などを取得すると公開情報としてIPを主張できるため、他社から無断で真似をされることがなくなります。

他社への牽制や技術力の公示などを目的として特許を取得することもよくあります。

一方、IPは資産価値があるのでIPによるブランディングをすることや、使用権を他社に提供してライセンス収入を得ることも可能です。

 

IPコラボとは

出典:https://www.shutterstock.com

 

IPコラボとはIPを持つ他社とのコラボによってコラボ商品やコラボ作品の制作、コラボイベントの開催などをすることです

ゲームやアニメ、漫画などのキャラクターを活かしたIPコラボが典型例です。

人気ゲームのキャラクターを使った玩具はよく販売されていますが、玩具のメーカーはゲームキャラクターを創出したわけではないのでIPを持っていません。

ゲーム会社とのIPコラボによって、キャラクター玩具を開発しています。

 

IPコラボのモデル

IPコラボは共創的なモデルになっているのが特徴です。

IPコラボでは両者が自社IPを持っていて、掛け合わせることにより新しい商品や作品を制作します。

お互いのIPの魅力を引き出しつつ、新しい価値を創出できる点が注目されている理由です。

 

例えば、キャラクター玩具では「人気キャラクター×玩具ブランド」といった形でのIPコラボになっています

一方が人気キャラクターを、作品や商品の製造側がブランドを提供するモデルです。

キャラクターを創出したゲーム会社が有名なら「ゲームブランド+キャラクター×玩具ブランド」といったIPコラボになります。

玩具メーカーが特許取得済の技術を持っているなら、「キャラクター×玩具ブランド+特許」といった形になります。

 

IPコラボはお互いのIPの強みを掛け合わせてプロモーションできるのが特徴です。

例えば、ゲーム会社がキャラクター菓子を自社開発したとしても、おいしいのかどうかが疑われてしまうでしょう。

しかし、有名な菓子メーカーとコラボすれば消費者からおいしくて魅力のある菓子と直感的に認めてもらえます。

菓子メーカーとしても新商品による売上が出るだけでなく、人気キャラクターとのコラボで知名度を上げられるので、両者にメリットがあるのがIPコラボのモデルです。

 

IPビジネスとIPコラボの違い

IPビジネスはIPを生み出して価値を活用することにより収益を得るビジネスです

IPのライセンス使用料によって収益を上げるビジネスモデルが典型例として知られています。

価値のある自社IPを持っていれば他社が利用したいと考えてくれるため、使用許諾契約をして対価を得るビジネスモデルで収益を上げられます。

 

IPコラボはIPビジネスの一種ですが、IPコラボとIPビジネスは同じではありません。

IPコラボではお互いのIPを提供し合い、協力することで単独ではできない価値創造をするのが特徴です。

IPビジネスでは自社IPを他社に使用できる権利を与えて、他社が自社IPを使って展開するビジネスには関与しないのがむしろ主流です。

IPビジネスではIPを売って収益を得る場合もあるため、必ずしも互いに協力するとは限りません。

 

IPコラボをするメリット

出典:https://www.shutterstock.com

IPコラボにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここまでに紹介してきたIPコラボの特徴を踏まえて、IPコラボに取り組む魅力を具体的に確認していきましょう

 

IPの融合によって新しい価値を生み出せる

IPコラボは複数のIPを融合することによって新しい価値を生み出せるのがメリットです。

自社IPだけではできないビジネスはたくさんありますが、他社IPと組み合わせればできることが飛躍的に増えます

IPは自社で独占するためのものと考えずに、他社とコラボするためのものと捉えると商品開発の視野が広がります。

 

IPの融合の例としてゲームのアニメ化が挙げられます。

人気を博したゲームをアニメ化すると、ゲームのファンだけでなくアニメのファンも視聴してくれます。

もともとそのゲームに興味がなかったアニメファンも新たにゲームをプレイしたいと思うようになる可能性を切り開くことが可能です。

また、アニメを視聴した人にゲーム中で限定アイテムを付与するといったコラボもできます。

アニメのゲーム化についても同様で、企業にとってもユーザーにとっても新しい価値が生まれます。

 

ファンを共有できる

IPコラボはそれぞれの抱えているファンを共有できるのがメリットです。

新商品を開発する際にVTuberとのIPコラボをしている事例が増えているので、VTuberと商品メーカーのコラボを例としてわかりやすく解説します。

 

VTuberのキャラクターIPと商品メーカーのブランドIPの掛け合わせによるIPコラボです。

商品メーカーはVTuberとコラボ商品を開発することで、VTuberのフォロワーに新商品を買ってもらえるようになります。

その商品がユーザーの期待に応えるものだったら、商品メーカーのブランド価値が高いという印象を受けてくれるでしょう。

他のブランド商品も買ってくれるファンになる可能性があります。

 

一方、VTuberは商品メーカーの新商品だから試してみようというファンをフォロワーにできる可能性を切り開けます。

お気に入りのブランドがコラボしているVTuberに興味を持つのはもっともなことでしょう。

試しに動画を視聴したら面白くてフォロワーになるというユーザーの導線を作り上げることができます。

このようにお互いのファンを共有して、多くのユーザーをターゲットにできるようになるのがIPコラボの魅力です

 

 

広いマーケティング展開ができる

IPコラボはマーケティング展開をしやすいのがメリットです。

ゲームや漫画のアニメ化や漫画や小説の映画化などによるメディアミックスを通して、マーケティングチャネルを増やせます。

しかし、IPコラボは海外へのマーケティング展開にも活用できます

グローバル社会になり、越境ビジネスを進めたいというケースも増えました。

越境ECを中心として海外展開をするアプローチが生み出されていますが、IPコラボも有力候補の一つです。

 

海外へのマーケティング展開では中国がよく話題になっています。

中国のアパレルブランドや菓子メーカーとのIPコラボが典型例です。

中国でも人気があるキャラクターをIPとして提供し、中国でキャラクターグッズやキャラクター菓子の製造販売をすることでマーケティングをする事例が増えてきています。

 

また、逆に中国で人気のゲームキャラクターやKOLとのIPコラボによって、中国向けの商品開発をしている事例もあります。

世界的に見ても規模が大きい中国市場をターゲットにするにはIPコラボが効果的な戦略の一つになるでしょう。

他国へのマーケティング展開でも活用できるアプローチなので、海外市場を狙うときにはIPコラボを検討するのがおすすめです。

 

まとめ


出典:https://www.shutterstock.com

IPコラボをすれば「キャラクター×ブランド」のように複数社が権利を持つIPコラボを掛け合わせて新しい作品や商品を生み出せます。

互いのファンを共有し、お互いにとってメリットになる取り組みになるのがIPコラボの魅力です

人気のキャラクターやVTuberの価値と商品を制作できるブランドの価値を活かす方法なので、今後のビジネス・マーケティング戦略としてIPコラボをぜひ検討してみてください。

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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