GA4とUAの違いは?変更されたポイントを徹底解説!
目次
UAからGA4への移行を考えなければならなくなり、違いが何なのかを理解する必要が生じてきました。
この記事ではGA4になって変更されたポイントを詳しく解説します。
基本的な違いから順を追って説明するのでご活用ください。
GA4はUAの後継版
GA4の登場によってUAから切り替えたらどのような違いが生じるのか、今までの運用方法が通用するのかといった不安が上がるようになりました。
GA4とはUAの後継版で、より時代に即した設計の分析ツールになっています。
今後、Googleで広告運用やSEO対策をする上ではGA4に対応することが必須です。
早めにGA4に移行して違いを加味した運用できる体制を整えましょう。
UAからGA4への移行が必要な理由
GA4が必須なのはUAを2023年6月末でGA4に完全移行することが決定されているからです。
GoogleではUAからGA4への移行ガイドや目標移行ツール、ユーザー移行ツールなどを用意して積極的に切り替えを推進・サポートしています。
GoogleとしてはGA4の利用がユーザビリティの向上になる分析ツールの仕様になっていると考えているからです。
なお、UAのデータは2024年末まで保証されますが、将来的には削除される予定になっています。
GA4の時代になると考えて、GA4を運用するのが賢明な判断です。
GA4に移行するときの注意点
GA4に移行するとUAとの違いを意識する必要があります。
仕様が変更されている部分が多いので、新しいツールと考えて使用するくらいの気持ちを持つのがおすすめです。
UAのデータをそのまま引き継ぐことはできず、タグ設定などもGA4に最適化する必要があります。
GA4に移行する際には違いを正しく把握して移行措置を取るとともに、マーケティング戦略を再検討すると良いでしょう。
GA4とUAの基本的な違い
出典:https://www.shutterstock.com
GA4とUAの基本的な違いから全体像をイメージできるようになると詳細を理解しやすくなります。
仕様が大きく変わった点についてまずは確認していきましょう。
ユーザー重視かセッション重視か
GA4ではユーザーに軸を置いた仕様になりました。
UAではセッションを単位とする計測・分析をするツールでした。
UAではユーザーがサイトにアクセスしてから離脱またはコンバージョンに至るまでのプロセスに着目しているのが特徴です。
GA4ではユーザーがサイトで起こしたアクションを計測して分析する仕様に変更されました。
UAよりもユーザビリティを重視したサイト設計ができるようになっています。
AIによる行動予測モデルの有無
GA4ではAIの機械学習による行動予測モデルが搭載されました。
Googleの技術を生かし、ユーザーの行動について予測指標を利用できる仕組みになっています。
購入(コンバージョン)の可能性や予測収益、離脱の可能性を探索レポートとして表示できます。
サイトや広告などの改善の必要性について把握するのに有用な指標になるため、GA4に移行した際には活用方法を検討した方が良いでしょう。
モバイル対応のレベル
GA4とUAではモバイル対応のレベルに違いがあります。
UAではアクセスしたユーザーがウェブ経由かアプリ経由かによって個別に計測する必要がありました。
しかし、GA4では同じプロパティ内で横断的に集計できるようになっています。
Googleではモバイルフレンドリーなサイト・ページ設計を重視しているからこその仕様変更です。
これによってウェブとアプリの両方でアクセスしたユーザーは同じユーザーとしてカウントされるようになっています。
プライバシー保護の徹底度
GA4ではユーザーのプライバシーを保護する仕様を積極的に取り入れているのがUAとの違いです。
GA4ではIPアドレスを保存しない方針を取り入れました。
また、プライバシー保護をサポートする目的で、アカウントのデータ設定の制御、データを広告のパーソナライズに使用して良いかを選択する機能などを搭載しています。
ユーザーも企業も安心できるシステムを整えたツールになっています。
BigQueryとの連携の有償・無償
UAでは有償だったBigQueryとの連携が、GA4では無償になりました。
ビッグデータの分析に基づいてユーザビリティの高いデザインをするのはユーザーにとってメリットになります。
データサイエンスの浸透に伴っておこなわれた仕様変更で、GA4に移行したらBigQueryを活用するマーケティング戦略を立てやすくなります。
レポートのカスタマイズ性
GA4ではUAと比較するとレポートのカスタマイズ性が高くなりました。
データ探索機能が標準化されて必要な分析結果を取得するのが容易になっています。
また、データ集計用のレポートとデータ分析用のレポートを個別にカスタマイズすることが可能です。
必要な指標を厳選して表示できるため、GA4では分析効率が飛躍的に向上しています。
GA4とUAで違うポイントの詳細
出典:https://www.shutterstock.com
GA4とUAの違いは細かく見ていくとたくさんあります。
ここでは実際に分析する上で押さえておいた方が良いポイントを簡単にまとめました。
GA4に移行する際には一通り理解しておきましょう。
ユーザーの指標と定義
GA4とUAではユーザーの指標と定義に違いがあります。
合計ユーザー数については違いがありませんが、新規ユーザーはUAでは初めてサイトを利用したユーザーだったのに対して、GA4では過去のセッション数が0のアクティブユーザーという定義になりました。
アクティブユーザーはエンゲージメントや特定のイベントを起こしたユーザーです。
UAにはなかった指標なので注意が必要でしょう。
セッションの開始条件
GA4とUAではセッションの開始条件が異なります。
特に重要なのはUAでは0時にセッションがリセットされていましたが、GA4ではリセットされないことです。
GA4ではセッションが開始される条件が厳しくなり、ユニークユーザー数を把握しやすくなっています。
計測方法の仕様
GA4ではイベント単位の計測になったため、指標の計測方法に違いが生じています。
UAでのページビューやEコマースはイベントとして計測する必要があります。
カスタムディメンションについてもイベントの中で設定する仕様になっているのが注意点です。
直帰率からエンゲージメントに変更
UAでよく活用されていた直帰率の指標がGA4ではなくなりました。
その代わりにGA4ではエンゲージメント率が導入されています。
エンゲージメントとはユーザーが一定以上のセッション時間になった、コンバージョンになったといったときにカウントされる指標です。
直帰率と類似していますが、ユーザーがサイト内で行動をしたかどうかをより重視する指標になっているのが違いです。
ページ単位の指標と離脱率の廃止
GA4ではユーザー重視になったことにより、ページ単位の指標が廃止されました。
ページ/セッション、ページ別訪問数、ページの価値、平均ページ滞在時間などは廃止されています。
離脱率についても廃止されましたが、離脱数をページビュー数で割ることで計算可能です。
データの保持期間
GA4とUAではデータの保持期間に違いがあります。
UAでは14ヶ月、26ヶ月、50ヶ月、無制限から選べましたが、GA4では2ヶ月か14ヶ月だけになりました。
プライバシー保護の観点からデータの無期限保持はできなくなっているのが注意点です。
初期設定では2ヶ月になっているので、長期的な分析をするには移行後に速やかに設定変更をする必要があります。
まとめ
出典:https://www.shutterstock.com
GA4ではUAよりもユーザーを重視する仕様に変更になったのが違いです。
セッション単位からユーザー単位に計測・分析の観点が変わったことにより、分析ツールとして大きな違いが生じています。
GA4に移行したらマーケティングの考え方を抜本的に切り替えた方が良いでしょう。
GA4とUAの違いを理解して、GA4のメリットを生かすマーケティング戦略を立てていくのが大切です。
弊社ではUAからGA4への移行にもGA4時代のマーケティング戦略の立案や実施にも対応していますのでぜひご活用ください。
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