WEB広告代理店の選び方|依頼や乗り換えのポイントを解説

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「WEB広告を誰かに代行してほしいけど、広告代理店の選び方がわからない」という方がいるのではないでしょうか。

広告代理店の選び方にはいくつかのポイントがあります。

本記事で事前にチェックしておくことで、納得のいく広告代理店選びを行いましょう。

また広告代理店に依頼する際の費用や内容、メリット・デメリットもあわせてご紹介します。

WEB広告代理店の依頼や乗り換えについて


出典:https://www.shutterstock.com

広告代理店はリスティング広告やリターゲティング広告などをはじめとする、幅広いWEB広告を取り扱います。

新規の場合、どんな広告媒体が商品にあっているのか選定し、アカウントを作成します。

もちろんすでに自社などで広告を運用している場合でも、分析や改善を請け負います。

 

広告を運用した結果をレポートなどで定期的に報告します。さらに効果を上げるため、データを分析し、改善を続けます。

請け負う内容や得意とする業務は広告代理店によって異なるので、依頼する前によく確認するといいでしょう。

 

もし、現在利用している広告代理店のサービス内容にいまひとつ納得している場合は、他の広告代理店への乗り換えも可能です。

しかし、そのための手間や負担を考えると、乗り換え先の広告代理店選びは慎重に行いたいところ。

広告代理店選びのポイントを知ることは、将来的に広告の効果や経営課題の改善にも大きく関わります。

 

広告代理店の選び方10のポイント!

ここでは、広告代理店を選ぶ際の基準になる要素をまとめてご紹介します。

自社の商品や運営スタイルと相性のいい広告代理店を選びましょう。

1. レポートや訪問による報告の頻度は?

多くの広告代理店は、WEB広告にどの程度の成果が出たのかクライアントとともにチェックする機会を設けています。

レポートを納品したり定期的な訪問をしたりと、こまめに経過を報告します。

今後の方針や不明点を確認する大切な場です。

 

しかし、すべての広告代理店がそのようなサービスを行うわけではありません。

定期訪問の代わりにビデオ通話やメールによる報告で済ませる場合もあります。

運用代行を依頼する際は、詳細なレポートと定期的な訪問があるなど、透明性の高い広告代理店を選ぶといいでしょう。

2. 担当者はどのくらいのクライアントを担当しているか?

担当者がどのくらいのクライアントを受け持っているのか確認しておきましょう。

10社、20社とたくさんのクライアントを担当していれば、多忙のため手厚い運用ができない場合があります。

なかなか捕まらなかったり、きめ細やかな対応をしてもらえなかったりと、やりにくい点が出てくるでしょう。

そのような事態を防ぐため、事前に担当クライアント数を確認しておくことをおすすめします。

じっくりと広告運用するのであれば、クライアントは5社程度までと言われています。

3. 最低契約期間は設けられていないか?

「最初の半年間は契約を継続する」といったルールが定められている広告代理店があります。

ウェブ広告は運用を開始してある程度の期間が経過しないと成果が出ないことがあるため、半年以上の契約するのは合理的と言えます。

しかし、最低契約期間が設けられているのは不安と感じる方も多いでしょう。

自社の方向性が変わるなどやむを得ない事情があれば、中止したいと感じることもあるかもしれません。

 

運用代行を依頼する際は、最低契約期間が定められていない広告代理店、もしくは途中解約ができる広告代理店であると安心でしょう。

4. 広告アカウントの管理画面を見せてくれるか?

アカウントの管理画面を開示してくれるかどうかもチェックしておきたいポイントです。

「ノウハウの流出を防ぎたい」「マージンの比率がバレてしまう」などの理由で、アカウントを見せてくれないケースがあります。

広告アカウントの管理画面からは、ノウハウや運用金額などの詳細な情報が拾えるためです。

 

透明性の観点で考えると、管理画面を開示してくれる広告代理店がおすすめです。

例としてGoogle広告では、アカウントに招待してもらうことでいつでも情報を確認できるようになります。

アカウントを確認できれば、現在の状態や今後の方向性について同じ認識を持つことができます。

「広告代理店に任せて終わり」ではなく、一緒に考える姿勢が重要でしょう。

しかしアカウント開示ができない広告代理店でも、詳細なレポートを作成してくれるのであれば問題ありません。

5. 運用体制はどうなっているか?

分業か専任か、運用体制も確認しておきましょう。

分業制では、窓口として問い合わせや要望に応じる営業担当と、実際の作業を行う運用担当に別れていることが一般的です。

さらにレポートを作成する担当者が別にいるなど、分業の方法は広告代理店によってさまざまです。

対して専任制では、日常のコミュニケーションや広告運用まで担当者が一貫して行います。

 

分業制は、各々が自分の作業に集中している点に特徴があります。

運用担当の専門性が高く、広告配信や分析のレベルが高い可能性もあるでしょう。

細かいレポートや報告を頼みたい場合や、多くの作業を頼みたい場合などは、分業制との相性が良いかもしれません。

 

専任制は1人の担当者がほとんどの業務を行うため、コミュニケーションの行き違いが少なく、スムーズな対応ができるというメリットがあります。

6. アカウントの作り直しは可能か?

自社ですでに広告の出稿をしていたり、他の広告代理店に依頼したことがある場合は、既存のアカウントの取り扱いをチェックしましょう。

成果の出ないアカウントを使うより、新しいアカウントに作り直した方が成果が出るケースがあります。

新しい広告代理店の担当者が「アカウントを引き継いで使います」と言う際は、その意図を聞いてみましょう。

 

しかし、今までのデータが蓄積されている場合はいきなりアカウントを作り直すことでかえって状況が悪化することもあります。

既存のアカウントの扱いには注意した方がいいでしょう。

7. 最低出稿金額はどのくらいか?

広告代理店によっては、月額の費用に最低金額が決められている場合があります。

自社で考える予算が最低金額を下回る場合は出稿自体が難しいケースがあります。

広告代理店への依頼を検討する際は、あらかじめ支払える予算を明確に決めておくといいでしょう。

 

「最低金額が高いほど質の良い広告代理店」というわけではありません。

予算の少ない企業向けのサービスを提供するなど、広告代理店のスタイルもさまざまです。

また、最低金額を設けない広告代理店も存在します。

8. 自社と類似している業界での運用があるか?

依頼を検討する広告代理店が、今までどんな業界で広告運用してきたのかという点も広告代理店を選ぶ時のポイントになります。

自社と似たような業界での運用経験があれば、ノウハウを活かして効果的な運用をしてくれる可能性があります。

自社の商品やサービスへの理解という点でも安心して任せられるでしょう。

 

広告代理店自体に実績はあっても、担当者自身の経験は浅いことも考えられます。

しかし、広告代理店に実績があれば幅広い業界のノウハウを蓄積しており、担当者がそれをうまく活用しているケースもあるのです。

9. 営業や窓口の人と相性が良さそうか?

やりとりをする担当者を信頼できそうかという点も忘れずにチェックしておきましょう。

基本的なことのように思いますが、WEB広告は調整や改善を重ねながら運用していきます。

コミュニケーションの回数は多くなるため、担当者との相性は非常に重要なのです。

 

実績が豊富だったり、有名な広告代理店であったりしても、しっかりとしたリソースを割いてくれるのかどうかはチェックが必要です。

「相手が忙しそうでなんだか連絡を取りにくい」などと感じれば、ストレスの元になってしまうかもしれません。

 

ネット広告の運用では、何かと気にかけてくれる担当者であることで心強さを感じられるケースがあります。

実績や費用といった点も大切ですが、人として信頼できるかは案外大切です。

気楽に連絡ができるか、親身になって考えてくれるかなど、事前の打ち合わせで確認しておく必要があるでしょう。

10. 他のサービスはどの程度利用できるか?

WebマーケティングはWEB広告だけに留まらず、さまざまな要素と関連があります。

・ランディングページ制作、改善
・アクセス解析
・コンサルティング
・ECサイト運営のバックアップ

むやみに依頼をしていけば「WEB広告の運用はA社、コンサルティングはB社」と、複雑なプロセスになりかねません。

そのような状態を防ぐためにも、総合的なサービスを取り扱う会社をあらかじめ選んでおくことがおすすめです。

 

広告の配信だけではなく、ビジネスやマーケティングの方向性についての提案・実行を扱う広告代理店もあります。

今後のビジネスに備えて、守備範囲の広い広告代理店を選んでおくのも一つの手でしょう。

 

広告代理店を依頼する費用について

WEB広告を広告代理店に依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

出稿する広告の種類や、広告代理店の料金体系・サービス内容によっても異なります。

ここでは例として、リスティング広告を出稿する場合の費用を紹介します。

 

・初期費用
・広告費
・広告運用代行費

 

リスティング広告の運用代行では、主にこれら3種類の費用がかかります。

初期費用はアカウントの開設や設定、検索キーワードの選定にかかる費用です。

広告費は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに支払います。こちらは自社で運用した場合にも支払うこともなります。

 

広告運用代行費は、広告を運用する代わりに手数料として継続的に支払う費用です。

リスティング広告の運用にかかる広告費の20%を支払うのが相場とされています。

最低手数料が決められていたり、成果報酬制や固定報酬制を採用していたりする広告代理店もあります。

 

広告代理店の種類と特徴


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大手WEB広告代理店の場合

大手Web広告代理店は、規模の大きい案件も扱うことが多く、蓄積されたノウハウから経験豊富なコンサルタントが多数在籍している傾向にあります。

業界トップのクライアントを複数運用しているケースも珍しくありません。

大手広告代理店を利用するメリット

大手広告代理店の場合、業界トップクラスの広告運用を行っている場合も多々あります。

同じ業界での成功事例が多ければ、それだけ成功につながりやすい施策や知見も豊富です。

また、教育体制が整っている会社が多く、運用スキルの高いコンサルタントに出会える可能性も高いです。

 

また、多くのクライアントを抱えていると、他の業種も含めた幅広いネットワークや人脈により、トレンドに敏感でさまざまな情報も自然と集まります。

リアルタイムで求められるような運用方法を、最新のトレンド情報に基づいて提案してもらいやすい環境です。

大手広告代理店を利用するデメリット

大手広告代理店の場合、目安としては1件1,000万円以上の予算を扱う案件が主流です。

そのため、十分なサポートを受けようと思えば費用が多額になる可能性があります。

中小企業など、広告に潤沢な予算を投入できない会社にとっては、大きなデメリットと言えるでしょう。

 

また、運用状況によっては、担当者が非常に多忙で細かな連絡のやりとりが難しいといった問題が発生する可能性もあります。

担当者と個別に連絡をとりながら、十分に時間をかけて行いたい場合には不向きなケースもあるでしょう。

さらに、大手広告代理店は外部委託での業務が珍しくありません。

担当者によっては詳しいことが分からずすぐに対応や返答が難しいこともあります。

中小WEB広告代理店の場合

中小Web広告代理店は、大手代理店への依頼が経済的に難しい企業でも利用しやすくなっています。

メリット・デメリットは大手代理店と異なるため、どちらが合っているか見比べてみましょう。

中小Web広告代理店のメリット・デメリット

中小Web広告代理店の扱う案件は、低予算のものも多数あります。

そのため、中小企業などあまり広告費用がかけられない場合も利用しやすい点が大きなメリットです。

また、比較的担当者とのコミュニケーションがとりやすく、近場の代理店であれば直接報告会を設けるなど顔を合わせやすい身近さも魅力です。

 

一方、大手代理店に比べると、扱う案件の規模や数は少なくなるため、ネットワークや人脈の豊富さといった面ではかなわない部分もあるかもしれません。

 

広告代理店にお願いするメリット

WEB広告を始める際は、自社か広告代理店かどちらの運用にするのか検討しましょう。

まずは広告代理店に依頼するメリットをご紹介します。

重要な業務に集中できる

WEB広告の運用には多くの労力や時間が必要です。

「ただ単に広告文や画像などを出稿して終わり」というわけにもいかないケースがほとんどです。

ユーザーのクリック数やコンバージョン率をチェックし、常に改善を重ねていく必要があります。

慣れない社員が学びながらWEB広告を運用しようとすると、思ったより大変な作業になる可能性が高いでしょう。

 

広告代理店に依頼をすることで、人材や時間といったリソースを効率的に活用できます。

商品開発や新規事業の展開など、経営において特に重要な業務に時間を割けるようになるのです。

プロのノウハウで運用してもらえる

経験豊富な広告代理店は幅広い業界のクライアントから依頼を受けています。

そのような広告代理店からは、経験を元にした適切な提案を受けられるでしょう。

また、変化の激しいWeb業界では常に新しい情報を得ることが重要と言われています。

広告代理店は最新の知見から広告を運用してくれる上、そのノウハウを教えてもらえる可能性もあります。

 

広告代理店にお願いするデメリット

広告代理店に依頼する場合、どんなデメリットがあるのでしょうか。

依頼前に確認しておきましょう。

コストがかかる

従来の広告費に加え、広告代理店に支払う費用が余分にかかることになります。

自社で運用した場合は、浮いた費用を広告予算に回し、より多くの広告を配信することも可能です。

広告代理店に依頼すれば効率的な広告運用ができる反面、支出は多くなるでしょう。

広告代理店に得意不得意がある

広告代理店は、WEB広告やマーケティングに関して豊富な知識を持っています。

しかし依頼主である自社のビジネスや業界について精通しているとは限りません。商品やサービスについての理解度が低いケースもあります。

実績が多い広告代理店であれば得意分野が多く、あらゆるジャンルの広告運用に対応できる場合があります。

過去にどんな実績があるのか、また自社と同じような広告運用の経験はあるのか、依頼前に確認するといいでしょう。

 

そもそもWEB広告の種類はどんなものがある?

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WEB広告と言っても、その種類はさまざまです。

ここでは代表的なWEB広告の種類と特徴についてご紹介します。

リスティング広告

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに応じて表示される広告を指します。

ユーザーがすでに興味や関心を持っているため、成果に繋がりやすいというメリットがあります。

ディスプレイ広告

Webサイトの広告枠に表示されます。

画像やテキストだけではなく動画が使用されることがあります。

また、スマホアプリを使っていると下部などに表示される広告もこれに含まれます。

過去の閲覧履歴、年齢層や性別など、狙っている層向けに的確にアプローチできるメリットがあります。

SNS広告

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSで配信できる広告です。

年齢や住所などの情報を元に、精度の高いターゲティングができる点に特徴があります。

「いいね」などの機能によりたくさんのユーザーに拡散される可能性もあります。

自社の商品を知らないユーザーに対しても認知度アップを狙えるでしょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイトプログラムに参加するWebサイトやSNSが、広告となる記事を掲載する手法です。

掲載元を通じてユーザーが購入すると、報酬が支払われる仕組みになっています。

動画広告

YouTubeなどの動画サイトや、TikTok・InstagramといったSNSなどで、動画での広告を配信します。

商品のビジュアルが伝わりやすく、インパクトがある点に特徴があります。

スマートフォンの普及とともに大きく成長した方法です。

 

WEB広告とマス広告の違い

マス広告とは、4つのメディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)で掲載される広告を指します。

広く宣伝する力がある反面、自社の商品のターゲットになっていない多数のユーザーに対してもアプローチしてしまうことになります。

また「どの広告を見てどれくらいの売り上げに繋がった」といった成果が見えにくいのも気になる点です。

WEB広告では、自社が狙っているユーザーに対して広告を配信できます。

またクリック数やコンバージョン率などの成果がデータとして見られるため、効果がわかりやすいというメリットがあります。

データを元に効果の高い広告の配信数を増やすなど、スムーズにPDCAサイクルを回すことができます。

まとめ


出典:https://www.shutterstock.com

広告代理店の選び方のポイントについてご紹介しました。

一度契約をした後でも、他の広告代理店に乗り換えをすることもできます。

しかし代理店の選定・契約・切り替えの準備など、時間や労力が必要なことがあります。

後悔の無いよう、選ぶ際は慎重に検討していくことをお勧めします。

 

六次元ではデータに基づく戦略の実行や、担当者との定期的なミーティングなど、満足度を大切にした広告運用を重視しています。

広告代理店の利用を検討される際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

宮本 育夢
ライター 河野 拓馬 営業 / ウェブマーケター
六次元の福岡オフィスメンバーとして2022年入社。動画コンテンツを駆使する新世代のマーケター。
ウェブサイト制作をはじめとしたディレクションやマーケティングも行う。動画クリエイター兼営業マンで、六次元では異端。
趣味はテニスとサウナ。パントマイムが得意。好きな食べ物はきな粉。飼っているドジョウの名前はチョロ蔵。

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